役目を終えた軍艦の第2の人生は「海の楽園」? 軍艦の“その後”に待ち受ける意外な役割とは

アメリカ海軍の退役空母「オリスカニー」は新たな“住民”を迎えて、静かな余生を送っています。

建築物や車両、そして新たな船舶に「転生」する艦艇たち

 いっぽう、老朽船の多くは環境への影響やコストを総合的に比較したうえで、解体・売却となります。日本でも海上自衛隊の退役艦艇などが用途廃止後に解体・処分され、再資源化されています。

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2023年、解体のため業者に引き渡される護衛艦「しまゆき」(画像:海上自衛隊呉地方総監部)

 軍艦には高強度の鋼材が用いられていますが、解体された鋼材は鉄鋼原料として、建築資材や乗用車、船舶の材料として再び社会に戻っていくのです。

 最新のトレンドでは、日本郵船が産廃処理企業のオオノ開發と共同で、国内ドックを活用した「未来志向型グリーン船舶リサイクル」の事業化を検討しており、日本初の大規模な船舶リサイクルヤードの開設を2028年までの目標として掲げています。

これは重機などを用いて環境に配慮しながら大型船を解体する試みで、船のリサイクル手法自体がより環境配慮型へとシフトしつつあることを示しています。

 かつての巨艦が、海の命を育んだり、都市を支える資材の一部となったり――軍艦の「最期」は、決して悲しいだけでなく、地球を支える大きな循環の一部になっているのです。

【大迫力】巨大空母の自沈を写真で追った

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