なぜ「緑色」なのに「青信号」と呼ぶの? 実は鉄道の世界は少し違う…「出発進行」の本当の意味とは
交差点や駅のホームで見かける信号機。そこで光っているのは鮮やかな「緑色」の灯火ですが、私たちは普段これを「青信号」と呼んでいます。よく考えると不思議なこの現象、なぜ「緑」ではなく「青」なのでしょうか。
「出発進行」の正体とは? 鉄道信号ならではのルールと公式な色名
一方で、鉄道の信号に目を向けてみましょう。鉄道の信号で「進行」を示す灯火は、国の技術基準(解釈基準)において、表示の色として「緑色灯(緑色灯/緑色灯列など)」が用いられる形で示されています。つまり、鉄道の信号における公式な色名は、制度上しっかりと「緑」と整理されているのです。
また、運転士が喚呼する「出発進行」という言葉についても、よくある誤解が存在します。
「出発進行」の「進行」とは、実は「さあ出発して進もう」という動作を指しているわけではありません。これは信号機の種類である「出発信号機」が、「進行信号(緑色=先の区間に進んでよい条件)」を示していることを確認するための言い回しなのです。
鉄道信号では、このほかに橙黄色灯が関わる現示として「注意信号」だけでなく、「警戒信号」や「減速信号」など複数あります。いずれも先の区間条件に応じた運転(速度の抑制や停止準備を含む)を求めるもので、細かな取扱いは事業者や線区、信号方式によって異なります。
そもそも信号機で赤・黄・緑の3色が選ばれたのは、それぞれが「止まれ」「注意」「進め」という意味を直感的に区別しやすいためです。加えて、視認性の点でもこれらの色の組み合わせが非常に適していると説明されています。
次に駅で鉄道の信号を見かけた際は、その色が公式には「青」ではなく「緑色灯」という正式名称を持っていること、そして「出発進行」の本当の意味を思い出してみてください。そうすると、いつもの景色が少し違って見えるかもしれません。





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