NASA新長官 なんと“自前の戦闘機”でエアショーに登場!“最も現場を知る長官”と呼ばれる理由とは
2026年4月14日から19日まで開催された「サン・アンド・ファン・エアロスペース・エキスポ」に、NASAのジャレッド・アイザックマン長官がゲストとして来場して話題となりました。
史上最も“現場を知るNASA長官”
異例すぎるキャリアを持つアイザックマン長官。長官になってからまだ半年も経っていませんが、その間に昨年トラブルがあった宇宙船ボーイング・スターライナー問題での厳しい組織批判を行ない、遅延が続く月面探査のアルテミス計画について、工程の圧縮と意思決定の高速化を打ち出しています。なお同氏は、スペースXの宇宙船で民間人として史上初めて宇宙遊泳(船外活動)をした宇宙飛行の経験者でもあります。
現在のNASAは、国家主導で宇宙開発を進めてきた従来モデルから、民間企業と役割を分担する新たな体制へと移行しつつあります。スペースXに代表される企業が打ち上げや月面着陸船を担い、NASAは全体の統合や安全管理に軸足を移す構図です。こうした変化の中で、民間出身で宇宙飛行経験も持つアイザックマン長官の存在は、まさに“民間宇宙時代”への転換を象徴しているでしょう。
実費での宇宙飛行や軍用機保有などの事実だけみると、よくあるアメリカ風の“お金持ち”として見えてしまいますが、会社運営をして、自身がその代表として現場に立つなど、アイザックマン長官には娯楽を超えた経験と技術を持っており、「史上最も“現場を知るNASA長官”」という評価がされています。
ただ官僚や政治の世界で経験が無いために、長官としての実務は強行的と批判されることもあり、NASA長官の役職が簡単な仕事でないことがうかがえます。ただ、その異色の経歴は、宇宙開発の主役が国家から民間へと移りつつある現在の潮流をまさに象徴している存在です。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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