“脱・中東依存”の救世主に!?「ガソリンより歴史が古い燃料」世界で再普及…なぜ日本だけ“鎖国”状態なのか?
イラン戦争により、自動車燃料は湾岸地域に依存していることが浮き彫りになりました。一方で、海外では自動車用のエタノール燃料の普及が進んでいます。日本ではなぜ遅れているのでしょうか。
海外では当たり前? なぜ日本で普及しないのか
この動きはその後、環境問題の高まりとともにブラジル以外の国々へ広がって行きます。多くの国ではエタノールを10%混ぜた「E10」という自動車燃料が普及し、アメリカの環境保護局(EPA)もエタノールを15%混ぜた「E15」を承認して規格化しています。
諸外国のガソリンスタンドではエタノール混合比によって4から5種類の自動車燃料が選べるようなポンプも珍しくありません。海外では100%エタノールで走行可能な「フレックス車両」と呼ばれる車種が増えつつあり、トヨタ自動車が海外で販売している「カローラFlex」もそれに相当します。つまり、技術的にはいつでもエタノール燃料に切り替える準備は整っているといえるわけです。
このように諸外国では普及が進んでいるエタノール燃料ですが、日本では導入が遅れています。今、直面しているエネルギー危機への対応のためにもエタノール燃料導入は前倒しを検討してもよいのではないかと筆者は考えています。
一方でエタノールにもデメリットは存在します。ガソリンに比べてエネルギー密度が低い分、1リットルあたりの走行距離は少なくなるということです。しかし、シリンダー内の異常燃焼の起きにくさを示す値である「オクタン価」がガソリンよりも高いというエタノールの特徴を生かして、異常燃焼を抑える方向製で最適化すればエネルギー密度の低さを多少は補えるとされています。
エタノールはとうもろこしやサトウキビなどの農作物から作られるため食糧生産と競合するとの意見もありますが、地球温暖化防止と排気ガスに含まれる有害物質が少ないといったメリットの他に、生産地を多様化出来る大きなメリットがあります。経済安全保障の面では圧倒的に有利な燃料といえるでしょう。
Writer: 細谷泰正(航空評論家/元AOPA JAPAN理事)
航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事





過去に日本がアルコール燃料が普及しなかった訳ではない、ガイナックスという販売店で一時的に普及しかけたけど、結局税金取れないからって国が違法とみなし潰した過去がある
結局国は税金が取れるか取れないかの基準でしかない
アルコール燃料の弱点として、燃料としての消費期限の短さ(地方のガソリンスタンドでは致命的)や、アルコールに対応した燃料経路材料の使用が必須だが高価(ガソリンスタンドも車両も必須)が普及リスクです。
アルミニウムをアルコールに浸けていると、紅茶キノコみたいな物が生えてきますが、コレがアルコラートという物質で、ぶっちゃけアルミの錆です。
確かに外車を買うとE10対応って書いてあることが多いですが、それはレギュラーガソリン使用不可っていう意味でもあります。
以前、検対にマフラー交換したステップワゴンでエタノール燃料入れたらエンストしたって友人がいた。燃調シビアなの?シール類が傷みやすいって聞いたこともあるけど海外では普通なら特にそこは無視してもいいのか?
10数年前に日本でもメタノール混合ガソリンが売られたけど、当時は燃料系のパッキンに悪影響があるという謎の理由で排除されましたね。
そこは、言わないんだ。
エタノールは夢のエネルギーと思われていたのは今は昔で、穀物需要を共食いするものなので必ずしも経済的にも環境的にも「エコ」ではないです。
戦争によって中東産は確かにリスクが上がっており、リスクヘッジとして代替になるものに分散してもよいと思いますが、それによって別のリスクを生み出すのであれば無意味です。
また石油の重要性はただの「燃料」じゃないということで、結局は石油化学合成品において中東産以外に核となるものはないので、防げません。むしろ内燃車はハイブリッド車の存在で極限的にエコロジー化しており、電気自動車に代替されつつあるという面を持ってもここでまたぞろ古い技術に投資する価値が見いだせないです。
それに中東依存度が下がっているLNGもあるので、商用バスなどはそちらを利用したほうが現実的かと。
>食糧生産と競合するとの意見もありますが、
>経済安全保障の面では圧倒的に有利な燃料といえるでしょう。
「食」の安全保障上の懸念を「経済」安全保障で有利だからという理由では、答えになっていないでしょう?