“田園都市線のヌシ”が帰って来た! 東急の名車「ハチゴー」が3年ぶり復活 前後で顔が違う「特別仕様」になった経歴は?

]2023年に引退した東急8500系電車が動態保存車両として復活し、こどもの国線の臨時列車として2026年5月に運行を開始しました。田園都市線の主力だった車両の復活に、沿線には多くのファンが詰めかけました。

乗客に「古い電車」はどう映る?

 今回、こどもの国線で8500系が臨時列車として運転されましたが、こどもの国線に臨時列車を運転した理由は「こどもの国」の利用者の利便を図るためです。こどもの国では、イベント開催時や大型連休などに多くの利用があり、主に家族連れに利用されています。

 8500系の臨時列車も乗客の多くは家族連れで、ロングシートの座席の前にベビーカーを置いて家族団欒(だんらん)を楽しむ、といった様子でした。8500系の車内には広告がなく、広告枠には8500系が「動態保存車両」になっている旨を解説したポスターなどが掲示されています。

 多くの乗客は会話に夢中でしたが、「これって古い電車なんだね」と気付く家族連れが見られました。と言っても、沿線にはカメラを構えた多くのファンがいて、車内もファンが歩き回っているとなると、「異変」に気付くのが自然なのかもしれません。

 こどもの国線は普段、2両編成でワンマン運転が行われています。しかし、臨時列車が走る際は4両編成に増強され、後ろには車掌ではなく運転士が乗務して扉の開閉や放送を行っています。

 こどもの国線と田園都市線が接続する長津田駅では、こどもの国線の列車が短時間で折り返し作業を行っていました。これも、運転士が前後に乗っているからこそ可能なのかもしれません。長津田駅では駅係員が乗客の整理にあたっていましたが、沿線の踏切では撮影するファンに対応するべく、警備員が配置されていました。

 8500系は「古い電車」、といっても引退したのは3年前で、ファンの年齢層も比較的若い方が目立っていました。今後も、こどもの国線で8500系が臨時列車として運転されるのかもしれません。

【もちろん赤帯も】8500系「色違いの顔」と車内を見る(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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