「日本一小さな航空会社」の特別な日に潜入 “定期便を飛ばしながらお祭り”の神業…ひと味違うその魅力とは

旅客機1機のみ、「日本一小さな航空会社」と天草エアラインが拠点としている天草空港で行われたイベントを取材。そこで同社とこの機体がいかに地域に愛され、重要な存在であるかを見えきました。

地元や推し活に支えられた航空会社

 空港開催ながらも飛行機を見る機会の少ないイベントでしたが、会場には地元の家族連れなどが訪れていました。その理由は空港イベント自体の求心力というよりも、この空港が日頃から地元の交通インフラとして利用されているためだといえるでしょう。

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「天草空港 空の日フェスタ」の様子(布留川 司撮影)。

 天草エアラインの年間利用者数は約6万人で、このうち天草空港発着ベースでは約4万人。この内約30パーセントが島内(天草市、苓北町、上天草市)利用者となっています。

 天草地域は正式には天草諸島と呼び、現在では道路が開通して車で移動することができますが、地理的に簡単に往き来できる場所ではありません。熊本市内から天草市内までは有料道路を使って2時間程度もかかり、南部の牛深方面では4時間も掛かります。

 仕事、医療、行政手続きなどで、地元の方々が天草エアラインを利用する機会は多く、会社側も「天草住民割引運賃」という地元割制度を用意しており、天草エアラインは地元経済と生活のための重要なライフラインともいえる存在なのです。

 天草空港には大空港のような派手さはありませんでしたが、その小ささゆえに航空会社、地域、利用者の距離が驚くほど近く、イベント会場で親しまれていた「みぞか号」という愛称は、この航空機が単なる交通手段ではないことを象徴しているといえるかもしれません。

【写真】えっ…これが「日本一小さな航空会社の故郷の祭」異質の全貌です

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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