世界水準に自衛隊も追いついた? 小銃ポン付けの「全自動対ドローン射撃装置」総火演で披露! 射手はトリガー引くだけ
現代の戦場で最大の脅威となっている小型ドローン。その対策として陸上自衛隊が導入し、2026年の総火演で披露されたイスラエル製の照準器「SMASH」の、命中するまで発砲を自動管理する驚きのメカニズムを解説します。
もともとは対歩兵用の照準装置
近年、偵察や自爆攻撃に使用される小型ドローン(無人航空機)は、前線の隊員らに対して大きな脅威となっています。こうした状況を受け、今年(2026年)の「富士総合火力演習(総火演)」では、小銃を構えた陸上自衛隊員によるドローン対処の場面が展示されました。そこで使用されたのが「小火器射撃管制システムSMASH(スマッシュ)」です。
SMASHは、イスラエルのスマートシューター社が開発した、小銃(アサルトライフル)などに取り付ける照準補助装置です。一般的な照準器は目標を拡大したり、照準を十字やドット(光点)で示すだけですが、なんとSMASHは「命中するタイミングまで発砲を自動管理する」という驚くべき機能を持っています。
SMASHは、もともとは対歩兵用の照準装置として、疲労やストレスに晒される激しい戦況下でも「初弾で確実に目標を仕留めること」を目的に開発されました。
射手はSMASHのレンズ越しに目標を捉え、ロックオン・ボタンを押します。その後はシステムが高度な追跡アルゴリズムに基づき目標の未来位置を予想し、射手自身の動きとあわせて、最適なタイミングになるまで発砲を機械的に抑制します。つまり、射手はトリガー(引き金)を引き続けるだけで、照準が完璧に合った瞬間に機械が自動で発砲してくれるのです。
小型で高速、かつ不規則に飛行する小型ドローンが戦場に普及し始めると、このSMASHの機能が対ドローン兵器として一気に注目されるようになります。今回、陸上自衛隊が使用した「2000L」型は、より小型の目標への対処能力を向上させた「ドローンモード」を備えています。
アメリカ軍では2025年に陸軍と海兵隊、2026年には空軍が導入したほか、NATO諸国でも採用が拡大しています。陸上自衛隊においても令和7年度(2025年度)予算から調達が開始されました。
小型ドローン対策としては現在さまざまな専用機材が開発されていますが、既存の小銃に後付けでき、しかもわずかな弾数しか消費せずに目標を撃墜できるSMASHは、運用面や費用対効果に極めて優れたシステムと言えるでしょう。





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