年間100万台売れる“トヨタの絶対的エース”をどこまで“変えた”のか? 新型「RAV4」気になる点も

トヨタのグローバル戦略車「RAV4」が6代目へとフルモデルチェンジしました。外観は変化しつつも、サイズなどは先代と変わっていません。どのような進化を遂げたのでしょうか。

全方位で高い完成度、しかし“気になる点”も?

 このように、新型RAV4は全方位的に高い完成度を誇っていますが、いくつか気になるポイントもあると感じました。

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PHEVモデルの「Z」(左)と「GR SPORT」(右)(乗りものニュース編集部撮影)

 それは、インテリアの仕様差です。「Z」には前後方向操作のエレクトロシフトや、PD規格に対応したUSB-C電源などが備わっていますが、「アドベンチャー」はメカニカル式のシフトとなっているほか、一部の装備や機能が省略されています。こうしたグレード間での装備格差には、疑問が残ると感じました。

 また、メーター内に表示される車両のグラフィックは全車共通(「Z」の外観)となっていますが、せめて「GR SPORT」には、スポーツマインドを刺激する専用のグラフィックを採用してほしいところ。加えて、せっかく室内が静かなPHEVなのに、高音質なJBLオーディオの設定が無いのももったいないです。

 では、新型RAV4はどのようなユーザーにお勧めのモデルでしょうか。まず、HEVはガソリン車の感覚でそのまま乗れ、燃費性能も実数値で20km/L超え、さらに走りは静かで上質です。経済性と信頼性を重視するファミリー層にベストな選択肢でしょう。

 一方、PHEVは毎日の通勤や買い物を「完全なEV」として静かに、かつ経済的に済ませたいユーザーに最適です。EV航続距離は150kmを誇り、主な日常走行は電気だけでカバーできるでしょう。また、HEVモードではシステム合計329psというハイパワーで走行が可能。自宅に充電設備がなくても、この濃厚な乗り味で選ぶ価値があると言えます。

 総じて言うと、新型RAV4は先代の持つ優れた視界や道具感を損なうことなく、質の高い乗り味と優れた環境性能を融合させたモデルです。この実力はあらゆるユーザーの期待に応える全方位SUVとして、間違いなく今後の市場を牽引する1台となるでしょう。

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