腕利きパイロット、あえて“縛りプレイ”! 戦闘機150機持つナゾの民間会社の意外すぎる仕事内容とは
世界の空軍では訓練で敵役を演じる専門部隊が存在しますが、その役割を民間企業が請け負う「民間アグレッサー会社」があります。カナダのトップエイセス社は世界で初めて民間でF-16戦闘機を運用し始めた会社として有名ですが、どのような人々が操縦しているのでしょうか。
敵役の演じ方にも台本がある?
トップエイセスの業務は自前の戦闘機とパイロットを軍に提供することであり、アグレッサー任務のすべてを担当するわけではありません。訓練においてより実戦的な状況を再現するには、軍隊が想定している仮想敵国の戦闘機や戦い方を再現する必要があり、その詳細は軍が保有する運用情報や訓練設計に関わる内容であり、民間企業だけでは再現できません。
このため、民間アグレッサー会社は、訓練においてどのような飛行や模擬戦闘を行うかを、軍隊から指示を受けるそうです。
「敵空軍を再現するという業務では、我々の役割は“空軍から指示されたこと”を行ないます。つまり、空軍側が“この戦術をやってほしい”や“この飛行プロファイルで飛んでほしい”といった行動指示や、訓練中に“こういう反応をしてほしい”といったものもあります。我々は元軍所属のパイロットで膨大な経験がありますが、民間企業になった時点で敵対脅威に関する最新情報は得ることはできません。ですから、具体的な脅威プロファイルは、業務を行なう空軍側から提供されます」(トップエイセス社員)。
ベテランパイロットが操縦するアグレッサー戦闘機といえば、自身の高い技術で若いパイロットを鍛え挙げるというイメージがありますし、映画『トップガン・マーベリック』では、序盤に同様の訓練シーンが描かれています。
しかし、現実には現代の空中戦はパイロット一人の技量で戦況が左右されることはなく、最新技術と戦術に基づいた組織戦闘が基本です。仮想敵国軍がどのような装備を使い、どのように戦うかという情報は、軍内部でも限定的に共有される性質のものです。





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