空飛ぶドローンが海中探査機を運ぶ!? “日の丸飛行艇の名門” が挑む「世界初!」の連携システム

救難飛行艇US-2などで知られる新明和工業が、JAMSTECと共同で無人飛行艇の試験を成功させました。無人飛行艇で海中探査機(AUV)を運び、広大な日本のEEZを調査するという、世界に類を見ない壮大なプロジェクトの全貌に迫ります。

海と空の連携! 2033年度の実用化に向けたロードマップ

 また、自社開発の飛行制御システムを搭載し、制御/電源/推力系統に冗長設計を盛り込んでおり、洋上でのエンジン遠隔始動も可能です。

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水中小型ビークル「HSV」と無人飛行艇「XU―M II」(画像:JAMSTEC)

 4月のXU-M IIと水中小型ビークルによる試験のほか、海空無人機プロジェクトでは現在、風浪環境下でも安定した自動離着水を実現する技術や、AUVの軽量化と高精度な位置制御技術、複数の無人機を統合的に運用する技術の開発が進められており、2028年度には、各種要素技術を統合した海空無人機の試作システムによる海域試験の実施が予定されています。

 この結果を踏まえ、2029年度には実用化を見据えた無人飛行艇(全長17.5m程度)の設計に着手し、2033年度までに、無人飛行艇とAUV(全長4m程度)を組み合わせた実証システムによって、航続距離片道200海里(370.4km)、調査水深2000mといった観測技術の確立を目指しています。

 海と空の無人機を組み合わせた、世界に類を見ない海洋調査システムが実現すれば、継続的な海中調査や海洋のモニタリング、資源探査などで迅速にデータが回収でき、日本のEEZ(排他的経済水域)における調査能力の飛躍的な向上につながるでしょう。

【未来の海洋調査の主役か?】無人飛行艇と無人水中ビークルが連携する様子です

Writer:

月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。

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