仏軍「ルクレール」戦車に“公式ドローン対策”仕様が登場! メーカー純正の追加装甲キットを初公開

フランス戦車も鳥籠を被る?  フランス・パリ近郊で2026年6月19日まで開催された防衛装備展示会「ユーロサトリ」において、フランス陸軍の主力戦車「ルクレール」に、砲塔上部を覆う格子状の追加装甲が装備された姿が披露されま […]

DIY品じゃなく純正品

 今回、ルクレールに装備されたドローンケージについて、会場で取材したフランス軍の戦車乗員は次のように説明しました。

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ユーロサトリのデモンストレーションに参加したドローンケージを装備したルクレール戦車の砲塔部分(布留川 司撮影)

「これはウクライナのような現場で即席に作ったようなものではなく、KNDSによって製作されたものです。工業製品化されており、一般的には性能や信頼性も高くなります」(ルクレール乗員)。

 つまり、ウクライナやロシアの前線で見られるような現地改造ではなく、メーカー側が設計・製造する正式な追加防護キットとして考えられているということです。

 ただし、このドローンケージがフランス軍のすべてのルクレール戦車に直ちに装備されるわけではないようです。

「将来的には、多くの戦車にドローンケージが付く可能性はあります。特に都市環境で運用する場合は装着することになるでしょう。一方で、平原や開けた地形で行動するなら、そこまで必要性は高くないかもしれません」(ルクレール乗員)。

 ドローンケージは万能ではありません。重量増加や整備性への影響に加え、砲塔上部のセンサーや機銃、車種によっては、ドローンやロケット弾などの飛来をレーダーで察知し、迎撃弾を発射して撃破するAPS(アクティブ防護システム)などとの配置調整も必要になります。

 また、戦車兵の話からすると、常に装着されるものでなく、地形や状況に応じて装着・取り外しがされる追加装備的な使われ方がなされるようです。

 戦車兵は「このドローンケージは比較的新しい取り組みです。現在、さらに開発が進められている段階です」と説明しており、今後も装備の改良や運用方法の検討が進められていくと見られます。

 かつては応急処置の象徴として笑われた“鳥かご装甲”ですが、ドローンが戦場を変えた現在、その存在は戦車の限界を示すものではなく、むしろ生き残るための進化を続けています。

【画像】上部を完全ガード! これが、ルクレール戦車のドローンケージです

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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