湘南~伊豆「海沿い激混み国道」の救世主=「新たな農道!?」 30年越しの整備事業いよいよ大詰め “使える迂回路”になる日は

箱根ターンパイクをまたぐ謎の橋。その正体は小田原と湯河原を結ぶ新たな道です。完成すれば渋滞が深刻な海沿い国道の迂回路にもなります。現状を取材しました。

全線開通はいつ?

 ここでいったん途切れる小田原湯河原線ですが、その先はJR根府川駅から見て西側の区間が整備済みです。県道740号で根府川駅を過ぎて進んでいくと、600mほどで右に分かれるコンクリート舗装の急坂が現れます。この坂を上り、すぐに現れる右に回り込むヘアピンカーブのなかほどで左に分岐する道を進むと、唐突にボックスカルバートでのアンダーパスが現れます。このアンダーパスの手前を左右に走る道が、小田原湯河原線の“続き”です。

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根府川駅側から「小田原湯河原線」の供用済み区間を北上すると、すぐにこの看板が現れる(植村祐介撮影)

 ここから右手、小田原方向へは「ヒルトン小田原リゾート」の裏手まで、片側1車線の道が整備されています。

 北側の開通済み区間とのあいだは「石橋−米神区間」として工事が進められていて、開通予定は2028年度中が見込まれています。しかし左手の湯河原方向は、100mほど先の「田代山橋」の先に工事中の看板が現れ、その先はいったん濃い藪に包まれます。この先、事業中となっているのは1km弱で、その先で供用済みである真鶴町内までつながるにはまだ時間がかかると考えられます。

 石橋−米神区間の整備が完了すれば、起点の早川付近から根府川までが約10km、所要時間15〜20分で結ばれることになります。混雑時の小田原厚木道路〜西湘バイパス(石橋支線)〜国道135号の渋滞を考えると、小田原から真鶴まで、または逆方向の代替路として、十分に機能するのではないでしょうか。

 こうした農道の一般車の利用については懐疑的な意見も見られますが、神奈川県はこの事業について、農業の振興だけでなく、観光資源へのアクセス改善も挙げています。

 一般車が小田原湯河原線を通ることで、近隣の観光農園へのアクセスがより便利になる、もしくは産直の土産物店が賑わうようになれば、それは農業の振興にも大きく役立つことになります。そうした効果を考えるなら、一般車であっても、ためらいなく積極的に利用すべきでしょう。ぜひ事業中の区間の順調な工事の進行、そして早期の全線開通を期待したいと思います。

【超使える!?】これが小田原~湯河原の「新たな農道」です!(地図/写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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