わずか14席の争奪戦! ローカル線を走る「快適」指定席は特急並み!? 異彩を放つ快速列車に乗ってみた
JR磐越西線を走る快速「あいづ」には、全国の快速列車の中でもレアな設備があります。それは、リクライニングシートを備えた指定席です。約1時間の郡山~会津若松間で、この指定席はどのように利用されているのでしょうか。
快速「あいづ」に乗車
現在の快速「あいづ」の指定席は、同じく指定席があったかつての快速「ばんだい」のコンセプトが復活したともいえます。1日3往復であることも同じです。どのような利用がされているか確認しようと実際に乗車しました。
2026年4月の休日、会津若松13時30分発の快速「あいづ4号」を予約しました。列車はE721系電車4両編成で、このうち1両の半分が14席の指定席です。
ユニークなのは、指定席が通り抜けのない車端部ではなく、車両の中央部にあることです。これにより、車いす対応のトイレが近く、乗り心地も優れていることから、この配置は正解と感じました。
改造車ですが、座席と窓の位置が比較的合っています。郡山行きで一番眺望が良い座席は2番ですが、他の座席もそれほど大きく変わりません。
座席は背もたれの形状が自然で、座り心地に優れます。枕もあり、ドリンクホルダーやインアームテーブルも備わります。座席だけで比較するなら、首都圏の普通列車グリーン車や、近畿の新快速「Aシート」に勝る快適性を感じました。ただし、コンセントはありません。チケットレスで指定券を購入しましたが、車内でスマートフォンの予約画面の提示を求められました。
快適なためか、会津若松を出発した時点で空席は1席のみ。13時58分着の猪苗代で1人乗車したため、終点の郡山まで満席でした。
なお、線路の状態の関係か、列車の揺れは大きめでした。
郡山に着くと、列車は折り返し16時15分発の「あいづ3号」に変わり、会津若松に戻ります。この列車も郡山を出発した時点で満席でした。
正直、14席では少ないと思うほどの需要を感じましたし、1時間ほどとはいえ、満足できる快適性もありました。別の路線ですが、ロングシート車両のみで運行される日光線にも、このような指定席の列車を設置してほしいと感じました。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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