米F-15C、早期退役か? 空自主力機と同型 背景に厳しい台所事情

空自主力と同型機は2040年の空も飛ぶ?

 残り30年もの寿命が見込まれるため、実際にF-15Cを早期退役させるかどうかはいまのところ不明です。またアメリカ空軍はA-10C「サンダーボルトII」攻撃機の早期退役を何度も計画しておきながら、ことごとくキャンセルしたこともありますから、F-15C早期退役案も立ち消えとなってしまう可能性は十分にあります。

 F-15を開発したボーイング社も、将来型F-15Cのコンセプト「F-15 2040C」なるプランを公表しており、F-15Cの性能向上契約をもぎ取ろうと必死のアピールを行っています。

 航空自衛隊ではF-15Cと同じタイプであるF-15Jを主力戦闘機として運用しており、そしてF-15Jはこの先数十年にわたって主力であり続ける予定です。そのためアメリカ空軍からF-15Cが消えてしまうという事態は、日本にとっても決して他人事ではありません。

 30年近くにわたり最強戦闘機として君臨したF-15Cは、いま大きな岐路に立たされようとしています。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. もし本当に早期退役するなら
    十数機ほど日本が貰っていくといいな
    日本は長いこと使うだろうし部品が不足する前に部品取りにできれば日本のイーグルも長持ちするだろう

    • 多分無理。もともと部品取りでは使えない電子機器を別としても、実戦で酷使された上に細かい部品の設計が違うアメリカ空軍機の部品が日本のライセンス機にすんなり収まるとは思えないし、残存寿命も期待できない。逆パターンとして海上自衛隊を退役したMH-53Eがアメリカ海軍の同型機の予備部品として売却されたが、あれはもともとシコルスキー社で生産された機体(川崎重工でのライセンス生産ではない)のためにアメリカ軍機との部品共有に何の問題もないのと、日本で整備された結果。

  2. 老朽化で維持費がかさむからでは?
    あと30年持つといっても、改修費は掛かるだろうし。
    F16みたいに標的機にされるかも。