「ETC2.0」、何ができる? 導入には数万円 料金支払いだけでないメリットは?

高速道路の料金割引、「街なか」での料金決済も

 現在、「ETC2.0」搭載車は、圏央道を約2割引きで利用できます。たとえば平日の日中に神奈川県の海老名IC(神奈川県海老名市)から埼玉県の白岡菖蒲IC(埼玉県久喜市)まで圏央道を利用した場合の料金は、通常で3070円、ETC利用で2850円、「ETC2.0」利用で2590円です。この圏央道における「ETC2.0」限定の割引について、国土交通省は次のように話します。

「都心を避けた圏央道への迂回を政策として促進していることと、『ETC2.0』の普及促進というふたつの観点から実施しています。現時点では、この割引の他路線への適用は未定ですが、『ETC2.0』によって走行経路の把握が可能になることから、目的地までの道路状況に応じてルートを選択することで、料金に流動性を持たせることも検討しています」(国土交通省高速道路課)

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従来の渋滞情報の提供範囲と、「ITSスポット」による提供範囲のちがい。画像はイメージ(画像:国土交通省)。

 今後さらに、「ETC2.0」の走行経路情報を活用し、高速道路を走行中に渋滞を避けたルートを通行した際に、利用料金が割引になる制度や、前方が通行止めの場合にICをいったん出て一般道に迂回し、再度高速道路に進入した際に、連続した走行とみなされる措置などの導入も予定されています。国土交通省はすでに、「ETC2.0」搭載車が高速道路から一般道の「道の駅」など休憩施設への一時退出を可能とする試行を、関越道の高崎玉村IC(群馬県高崎市)で2017年5月27日(土)から開始しています。

 また道路だけにとどまらず、駐車場や、飲食店のドライブスルー、ガソリンスタンドなどでの料金を、「ETC2.0」で決済できるサービスなども登場すると、国土交通省ウェブサイトで公表されています。

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コメント

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2件のコメント

  1. ネット回線で通信した方が効率いい

  2. キャッシュレスが1番の恩恵かな。東京近辺住みじゃないし。でもキャッシュレスはETCじゃなく、好きなクレカかスマホ決済を使いたい。まぁ渋滞回避のアナウンスはたまに下道でも便利なんだけど高速だと1,000キロ範囲だからうるさくて音声案内切りました。