「住むなら西武沿線」と思わせる10の理由 文化と芸術の里「武蔵野」の心地良さ

行きと帰りで経路を選べる定期券も発売

【3位】通勤する人の気持ちに寄り添う定期券「だぶるーと」「Oneだぶる」

 西武鉄道の通勤定期券には「だぶるーと」「Oneだぶる」というユニークなシステムがあります。利用する駅間はそのままに、経由ルートを選べるものです。

「だぶるーと」は池袋線と東京メトロ、池袋線と東急線にまたがる「PASMO」の通勤定期券に設定されています。直通運転の小竹向原ルートでも、池袋駅で乗り換えるルートでも、どちらにも使えます。たとえば急いでいるときは小竹向原経由の直通電車で、座りたいときは池袋発の下り電車に並んで、といった具合です。

「Oneだぶる」は新宿線とJR東日本にまたがる「PASMO」の通勤定期券に設定されています。新宿線とJR山手線を乗り継ぐとき、行きは乗り換えが便利な高田馬場駅経由で、帰りは新宿から歩いてでも、西武新宿駅から始発列車に座れます。金額は西武線各駅から西武新宿駅までの運賃と、JR高田馬場駅からJR線着駅までの運賃の合算です。

 本来の趣旨は、お疲れの人がラクに帰宅できるように……ですが、池袋や新宿で一杯ひっかけて帰りたい、という元気な人にも便利かもしれません。

【4位】多彩な列車種別、でも法則を知れば迷わない?

 池袋線は西武秩父線も合わせると総延長76.8kmに。大手私鉄としては比較的長距離の幹線です。乗降客の核となる駅が池袋、所沢、入間市、飯能と4か所あります。こうした路線では列車種別が増える傾向があります。乗客の要望として「乗り継ぎなしでラクに行きたい」「早く着きたい」があり、鉄道会社側の事情として「乗客の集中を避けたい」があるからです。こうした条件を調整する役目が、列車ごとの停車駅設定です。

 池袋線の列車種別は通過駅の多い順から「特急(ちちぶ・むさし)」「S-TRAIN」「快速急行(Fライナー)」「急行」「通勤急行」「快速」「通勤準急」「準急」「各駅停車」です。なんと9種類もあります。数を聞くと、どの列車に乗ったらいいか迷いそうですね。でも大丈夫。池袋線の列車種別ごとの停車駅は法則性があります。

 速達性と快適性を重視した「特急」「S-TRAIN」、全駅に停まる「各駅停車」は別として、快速急行など乗車券のみで利用できる列車を比較しましょう。共通点は「都心に近いほど通過駅が多く、都心から離れると各駅停車になる」です。「快速急行」は池袋から飯能までが通過運転。飯能から各駅に停まります。「急行」の通過運転は所沢まで。「快速」の通過運転はひばりヶ丘まで。「準急」は石神井公園までが通過重視です。

 通過運転区間の停車駅は練馬(急行と池袋線池袋発着の快速急行は通過)、石神井公園、ひばりヶ丘、所沢、小手指、入間市、飯能です。先に挙げた「快速急行」「急行」「快速」「準急」は、これらの駅に停まります。それぞれの種別が「どの駅から各駅停車に変わるか」を把握すれば、最適な列車を探しやすくなります。

 ただし、混雑時間帯に登場する「通勤急行」「通勤準急」は要注意です。通勤急行は主要駅のひばりヶ丘を通過し、その前後の急行通過駅である東久留米、保谷、大泉学園に停まります。通勤準急も主要駅の石神井公園を通過します。「通勤」が付く列車が来たら、停車駅を確認しましょう。

 新宿線の列車種別は5つ。「特急(小江戸)」「通勤急行」「急行」「準急」「各駅停車」です。特急を除くと4種類。通勤急行と準急は混雑時間帯のみで、日中は「急行」と「各駅停車」だけです。池袋線と同様に、急行と準急は途中から各駅停車になります。急行は田無、準急は上石神井が通過運転と各駅停車の境目です。通勤急行は田無~本川越間も通過駅があります。ただし主要駅の通過はしませんから安心です。

この記事の画像をもっと見る(7枚)

テーマ特集「【鉄道】引っ越し先、どこにする? 「住むなら○○沿線」と思わせる10の理由 東日本編」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. ドームってなんやねん

  2. あの踏切の多さは酷いわ
    なんとかしてくれ。特に新宿線

  3. ピンクの車両は意味がわからないし好きじゃない。レッドアローも地味なので鉄道ファンが注目するようなカラーリングをお願いしたいものです。