カーフェリー復権なるか 「休息できる」トラックで盛況 高速道路からの転換加速

カーフェリーの需要、特にトラックを中心とする自動車の輸送実績が伸びています。フェリー業界は近年、高速道路との競合などで大きく需要を落としていましたが、復調の背景には何があるのでしょうか。

「高速道路の大幅割引」で需要減 持ち直してきた10年

 前出の九州運輸局による各年度上半期の輸送実績で、自動車の輸送実績が最後に60万台以上を記録したのは2008(平成20)年度のこと。2009(平成21)年度上半期には一気に52万4000台へと下がり、そこから持ち直してきました。およそ10年間でどのような変化があったのか、長距離フェリー協会(東京都千代田区)に聞きました。

――2009(平成21)年度ころに大きく輸送実績が下がったのはなぜでしょうか?

 2005(平成17)年から高速道路の法人利用者に向けたETC利用料金の「大口・多頻度割引」が始まり、フェリーの業績が下降傾向にありましたが、2009(平成21)年にはさらにETC利用車の平日全車種3割引き、土日・祝日の軽自動車・普通車「上限1000円」といった割引制度が拡大したことを受け、この年さらに大きく落ち込みました。高速道路におけるこれら大幅な割引は終了しましたが、大口・多頻度割引は継続しています。

――その後はどう推移したのでしょうか?

 原油価格の高騰により、2012(平成24)年から2013年にはもう一度苦しい時期を迎えました。その後、原油価格が落ち着いたことで、少し余裕が出たことから、新造船を建造してより大型化する事業者が出てきました。

――近年持ち直してきた要因は、どのような点でしょうか?

 お話した新造船による大型化や、物流業界のドライバー不足により「モーダルシフト(輸送手段の転換)」が図られてきたことにあります。最近は再び原油価格が高騰しつつありますが、フェリーは安く抑えざるを得ません。陸路による物流コストが上昇するなかで、「それならば休息できるフェリーを」ということでお選びいただいているのだと思います。

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九州に発着する長距離フェリー5社8航路における輸送実績の推移(画像:国土交通省九州運輸局)。

――好調を受け、フェリー会社はどのような取り組みをしていますでしょうか?

 やはり新造船の建設が進んでいます。フェリーの償却期間はおよそ15年とされていますが、20年を超えて使ってきたものも多く、いまのうちにできるだけ更新しようという流れが続いています。

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コメント

11件のコメント

  1. 加えてトラックは壊滅的に人が不足してるから、拘束時間を長くせざるを得ない。

    その意味でも、フェリー内でじっくり休息させる必要がある。

    東京湾フェリーは観光需要に助けられたとのことだが、ゴルフ客の利用も少なくないし、東京近郊で気軽に船旅を楽しめる貴重な存在だ。私も愛用しているが、船舶の経年がそろそろ不安だ。経年が心配されるのはジャンボフェリーも同じ。運賃や航送料金が安いのはありがたいが、船舶の更新の都合がきかず、廃止にしますというのでは意味がない。

    船舶の旅は陸上や空の旅とはまた違う魅力がある。

    業界としてあまり上手くセールス出来ていない感があり、歯痒いことこの上ない。

  2. ほんとにドライバーにとって休憩なのか?休め、残業するな!の数合わせのような気もするがね

    運転からは解放され区画も一般客から隔離されるドライバールームなどの配慮もあるが彼らにとって大衆と紛れて乗船することが真の休憩なのか?

    またこれも荷主の理解なくしては成り立たない運送形態なのでドライバー個人への負担軽減策はまだまだ手を入れなければならない事も多々あるでしょう

    私自身も乗用車を積み込んで旅の復路にてはフェリーはよく使いますが、旅客と言う観点からすれば優位な材料こそ沢山あっても物流ドライバーの休憩と言う話になるとまだまだ法に合わせた数合わせの感が否めませんね

  3. 新造船ね、試験航行では炙り出せない不具合が就航後に顔出したり大丈夫なの?

    名門大洋なんて機関の不具合を理由に減速航行をしている以外の通常便まで会員割引を中止してみたり、オーシャン東九なんぞは計算通りの燃費が出ない?と見えて就航間も無くドック入りして船尾の形変えてるよね

    オレンジフェリーも割引縮小、自分は決して業界が特に良いほうに向いてるとは思わんのだが

  4. 無人航送、フェリーにこれができるなら貨物鉄道はなぜ同じことができないのでしょうか?

    港のように自由に使える広い場所がないから?

  5. 高速割引によるフェリー不況の時は自分も不公平な公金投入には反対でしたがね最近は好調のせいか関係者が生意気でね、昔の本四航路のような乗せてやる!の態度が出てきたので最近は使ってません

    近い日取りでは自衛隊や修学旅行で客席が埋めつくられて車の枠は十分にあるのに乗船蹴られましたわ(名門大洋フェリー)、自分等が不況に立たされれば死活問題だと騒いで、かと思えば定期航路を平然と自衛隊や修学旅行の貸しきり運用に転用して一般客を断るようなら欠航扱いにして貸しきり運行とすればいいだけの話、もう少しこの記事でもトラックドライバーの心情に詰め寄らなければ真のドライバー不足の解決にならないどころか一応の時間的な枠に収めただけの駄作の対策がいかに危険か誰も知らぬままに物流が破綻するなんて事にもなりかねないですからね、電通の事件以来今度は強制に休ませたり残業を数の上だけで削ってみたり誰も幸せになれないでしょうに?

  6. >無人航送、フェリーにこれができるなら貨物鉄道はなぜ同じことができないのでしょうか?

    早くないから。フェリーが元気な大阪対大分含む東九州は「バスと船があんま時間変わんないから」と一度夜行高速バスが総撤退かましてる位。最近復活してきたのは高速道路の延伸が進んでるから。なのに貨物列車が走れる高速新線は1mmたりと開通してない。そりゃ無理。

  7. あ?休憩だ?船内レストランで夜中まで酒盛りしてアルコールも抜けない翌朝に運転かよ

    • アルコールチェックなどはどうしているのだろう?

      バス会社ではテレビ電話を通じてやるらしいけど。

    • こいつらがトラック転がして公道に出たとこを測れば一発だろうね

      フェリーのレストランの酒類提供締め切り時間も有効じゃないし

      さも乗船前に酒を買い込んで乗り込むトラックドライバーも後を絶たないしね、結局は拘束を解くと言うのはこんな結果しか生まないんだよ、そりゃ金にならない時間だし自由だし酒煽るよね

      どうせやるならフェリー移動中も拘束時間として飲酒を禁止して賃金に充てるのが筋なんだろうけど

      このように年間に億単位の取引のある運送業を優遇して一般をフェリー不況の時に出汁に使って国に対してゴネ得で囲ったフェリー輸送の実体なんて毎度こんなもん

  8. 阪九フェリーに乗用車積み込み断られましたわ

    こいつら高速1000円で利用が減った時は利用者を殺陣にして同じ民社である道路会社に国が公費として投入した割引補填分を批判しておきながら、ここ最近の物流ドライバーの拘束時間の調整からくる貨物需要復活をいいことに一般客を平気で切り捨てる始末

    利率の高い団体や貨物の為に先行してスペースを取り置遇して一般客には2か月前からの予約を強要

    予約開始日には既に満席状態乱発

    • それなら自分等も喰らいましたよ。

      自分は団体で客席独占されて車が空きでも同乗者ごとお断り

      おそらく予約サイトの満席表示はフェリー会社の操作であって一般客より儲けの多い貨物車などへの事前確保でしょうね

      実際は自衛隊車両の輸送であったり、昔の割引高速のフェリー不況時代からの自ら輸送艦を所有する自衛隊の民間フェリーの借り上げなどは全く迷惑な話ですよ

      災害派遣でもない時ですらこんなザマですからね、喉元過ぎれば何とやら?ですか?

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