米B-52が南シナ海飛行、その大きな意味とは 緊張続く海域に核搭載可能機投入の背景
米空軍爆撃機が定期的にグアムへ展開することの意味するところとは
じつは、アメリカ空軍は2004(平成16)年以来、B-52やB-1B、さらにステルス爆撃機であるB-2をグアムのアンダーセン空軍基地に継続して配備する「継続的爆撃機プレゼンス(Continuous Bomber Presence)」を実施しています(ここでいう「プレゼンス」とは軍事的な影響力や存在感のことを意味します)。
これは、アメリカ空軍の爆撃機を常にグアム島に配備することで、アジア太平洋地域におけるアメリカ軍の即応能力を維持し、場合によっては核攻撃も行える爆撃機を展開することで、同地域にある日本や韓国などの同盟国に対する攻撃を抑止することや、そうした同盟国と共同訓練を行うことで、相互の信頼性を向上させることを目的としています。さらに、アメリカ空軍にとっても、周囲を海に囲まれた広大な空域で爆撃機を訓練させることができるという大きなメリットがあります。
今回のB-52による南シナ海飛行も、この継続的爆撃機プレゼンスの一環として行われたものですが、中国の海洋進出を懸念する日本やオーストラリア、さらに南シナ海で実際に中国と対峙するベトナムやフィリピンなどの国々に対して、アメリカが中国に対して力強く挑んでいくという姿勢を示す狙いもあったのではないかと思われます。
【了】
B-52
最終型の「H型」ですら配備から50年以上となり
だいたい30代で機長になるので
祖父→父→息子と3世代B-52のパイロットが
普通に出てる!