炎天下の車内、素早く冷やす方法 「対角線上の窓を開ける」は有効? エアコンはどう使えば

「窓開け換気→エアコン」の効果、テストでも証明

 JAFでは2016年に、炎天下で駐車し55度になった車内を早く冷やす方法を比較したユーザーテストも行っています。このときは次の5つの方法が比較されました。

・1:助手席の窓を開けて運転席のドアを5回開閉
・2:窓を開けず冷却スプレーをシートに10秒吹きかけ、3分後の温度を測定
・3:窓を開けずエアコンを最低温度・外気導入で作動、10分後の温度を測定
・4:窓を開けずエアコンを最低温度・内気導入で作動、10分後の温度を測定
・5:窓を全開でエアコンを最低温度・外気導入にして走行し、2分後に窓を閉めて内気循環に切り替え、3分後の温度を測定

 このなかで5の方法は、窓を全開にしてエアコンを外気導入で作動していた最初の2分間において20度台まで下がったそうです。また、1のドア開閉も、40秒程度のうちに47.5度まで低下。一方で、窓を開けなかった3の方法では3分間で50度程度までしか下がらず、3と4の方法でも20度台に下がるまでに7分以上を要しています。まず換気して熱気を逃がしてからエアコンを使用するのが効果的であることがわかります。

Large 180627 entenka 03
「MAX A/C」モードのある車種の例(画像:Korn Vitthayanukarun/123RF)。

 ちなみに、カルソニックカンセイによると、一部のクルマには「MAX A/C」と書かれたスイッチなどが付いているとのこと。これを押すと自動で最大風量・最低風温・内気循環になり、エアコンの冷房性能を簡単に最大設定にできるそうです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 対角線状の窓を開けると風が入ってきて髪がボサボサに…
    なんて事もあり得るので私は逆ですね。
    助手席側を開けてドライバーズシードの後ろを開けます。
    手早く換気するときはこちらの方が何かと良い面が多いと思う。
    フィルターの付いていないディーゼル車が隣を走ったり停車するときは逆にしたり締め切ったりしますけどね。

  2. 自分がするのは下記の2つ。

    ・停車したままでテールゲート(リアハッチ)だけ開けて、外気導入でエアコン使えば、車室上部に溜まった熱気が前から後ろにキレイに押し出される。1分も要らない。左右のドア開けるより効果的と思う。

    ・同じ側の前後マド開けて走り、車室全体の空気をグルっと入れ替える。対角線ではない。(対角線だと隅っこの熱気は滞留するかと思う。↑のxxxさんは運転席を滞留させてるかと)

    • 忘れてた。
      ・炎天下に駐車する時、マドを閉めきらずちょっと開けとく。(閉めきって停めてるクルマ多くなってる気がする。熱くもなるわな。)