「あっ!」だけの路面表示、約500m内に9か所 一体何が…? 管理者に聞くその背景

大阪にもある「あっ!」

 大阪府摂津市にも、同じような路面表示が。こちらは、住宅街の曲がりくねった細い道に2か所設置されています。

「現場は道幅が狭く見通しが悪い箇所で、自転車事故を防止する何らかの啓発を、ということになり、住民の方と協議したうえで2004(平成16)年ころに導入したものです。『あぶない』のように文字が長くなると視認性も悪くなるため、できるだけ短く、効果的な文言が使われたようです」(摂津市道路交通課)

 摂津市道路交通課によると、「あっ!」は福岡県などほかの地域でも見られるそうですが、そもそも、なぜこのような表示が局所的に生まれるのでしょうか。

 道路標示には、「通称道路標識令」など法令で定められた標示と、これら法令に基づかない「法定外表示」と呼ばれるものがあります。たとえば、一時停止の停止線は法令に基づく指示標示ですが、そこに書かれる「止まれ」の文字は法定外表示です。

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川崎市のケースでは、脇道の出口に自転車の飛び出しを防止する路面シートも。右上に「あっ!」が見えている(2018年8月、中島洋平撮影)。

 法定外表示は道路標識や標示にかかる交通規制の実効性を高めたり、交通に関する注意喚起を図る目的があります。しかし、その様式はあまり統一化されておらず、「止まれ」の文字ひとつとっても各地で微妙な違いが。「あぶない」などの文言も、「あっ、あぶねー!」といった若者言葉のものや、「あぶなかばい」(福岡県)といった方言を交えたものまで存在します。

 これらのほかにも、「あっ!」と目に留まるような表示があるかもしれません。

【了】

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1件のコメント

  1. 一つの言葉遊びか