大地震発生、そのとき首都高では 橋に段差、動けなくなる車両… どうすればいいのか(写真25枚)

もしも首都高を走行中に大地震が発生した場合、どうすればよいのでしょうか。高架橋が主体の首都高では、橋に段差や隙間が生じ、クルマが動けなくなることも。そのような状況を想定し、首都高が訓練を行いました。

橋の段差は人力で補修

本線上の立ち往生車両を移動させ、緊急車両の通行を確保する(1分39秒)。

 2018年9月5日(水)、首都高速道路が大地震の発生を想定した防災訓練を実施しました。

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緊急車両の通行に妨げとなる放置車両をレッカーで移動。橋に生じた段差を乗り越える(2018年9月5日、中島洋平撮影)。

 今回の訓練は、首都直下型地震の発生により、K1横羽線 汐入ランプ付近の本線上に複数の車両が立ち往生した状況を想定したもの。それら滞留車両を除去して緊急交通路を確保する「道路啓開訓練」です。

 首都高の高架橋は、複数の橋げたをつないで構成されています。その継ぎ目では、橋げたがずれ、大きな段差や隙間(開き)ができてしまうことも。通行しているクルマはその場に留まらざるを得なくなり、乗り捨てて避難する人も出てきます。このようにして車両上に滞留したクルマは、緊急活動の妨げになるため、迅速に撤去しなければなりません。

 訓練ではまず、パトロール員による被害状況の確認から行われました。ただし緊急車両が現場に進入できないため、折り畳み自転車に乗り換えます。パトロール員からの報告を受け、こんどは橋の技術者が現地に赴き、損傷個所を採寸。橋の継ぎ目に20cmの段差、50cmの開きが生じていることが確認されました。

 具体的な対策方針が確定し、いよいよ「道路啓開部隊」が出動します。損傷箇所を応急的に補修して通行を確保するメンテナンス部隊と、滞留車両の移動に当たる2班にわかれます。メンテナンス部隊は、土のうやスロープ板、渡し板などを手際よく運び、段差を乗り越えられるようにしました。

 今回使われたこれらの「段差修正材」は、首都高が開発に携わったものだそうです。従来の土を詰めた土のうは約25kg、渡し板に使われる鉄板は1枚あたり約800kgと非常に重かったそうですが、今回は、発泡ガラス系材料を詰めた約5kgの土のうや、FRP(繊維強化プラスチック)でできた約30kgの渡し板などが使われました。人力で容易に運ぶことができ、車両を使わなくても設置が可能な資材を用いて、迅速な道路啓開を可能にしているそうです。

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