中央線のグリーン車導入に向けた駅工事、まもなく開始 影響を受け鉄道ファンのオアシス閉店へ

2023年度に予定されている中央線快速へのグリーン車導入に向け、ホームの延伸工事などが始まります。これにともない、工事に支障するため閉店を余儀なくされる店舗も。今後どのような影響が生じるのでしょうか。

NRE直営の飲食店、1年3か月で閉店のワケ

 神田駅構内にある飲食店「神田鐵道倶楽部」が2018年9月29日(土)の営業をもって閉店します。車内販売や駅弁の製造などを手掛けるNRE(日本レストランエンタプライズ)が直営するこの店、かつて寝台特急などの食堂車で提供されていたメニューを再現した復刻メニューが提供されたり、店内にはSLのナンバープレートや古い行先表示板などがずらりと並べられたりと、「鉄道ファンにとっての『癒しの空間』」(NRE)を目指した店でした。

 開店は2017年6月。NREによると、わずか1年3か月での閉店には、やむにやまれぬ事情があるといいます。

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中央線快速に導入されるグリーン車のイメージ(画像:JR東日本)。

「中央線快速の12両化に向けたホーム延伸などの工事に店が支障するためです。同様の業態での出店は現在のところ検討しておらず、店内の調度品も当社で保管することになります」(NRE)

 中央線快速列車は今後、グリーン車2両が新たに連結され、現状の10両編成から12両編成になることが予定されています。これにともない、神田駅では中央線ホームの長さが足りなくなるため、これを延伸させなくてはならないのです。

 神田駅などを管轄するJR東日本東京支社によると、「グリーン車運行区間の44駅について、ホーム延伸など、運行に必要な駅改良工事を準備ができたところから順次進めていきます」とのこと。グリーン車の運行区間は、東京~大月間および青梅線の立川~青梅間とされています。

 現在のところ、神田以外で工事に支障するため駅構内の店舗が閉店するなどの予定はないそうですが、今後、中央線の駅で通路が一部狭まるといった可能性はあるといいます。神田を含む一部の駅では、ホーム延伸だけでなく、並行して行われる耐震補強工事も影響してくるそうです。

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コメント

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12件のコメント

  1. 五日市線関係の中央線直通列車は五日市線内6両編成で、八高線乗り入れの4両と分割併合するなどの形で乗り入れているはずですが・・・
    グリーン車投入時にどうなるのか気になります。

    • 廃止でしょうね……

    • JR東のプレスリリースの段階でグリーン車は中央線と青梅線のみとしていますから、五日市線系統は良くて4両付属編成のみ中央線直通、高確率で直通廃止でしょうね…。

    • ご指摘ありがとうございます。
      訂正いたしました。

  2. 平日の五日市線には6両が直通し、八高線に4両が運転され、4連はホリデー快速で入るのみです。五日市線は物理的にホーム長さは6連まで。昔は7連までドア2両締め切りで入れましたが今は入れるかわかりません。熊川や東秋留が伸ばせません。平日の直通は減車になるかもしれません。青梅から先も現状は7両が限界となります。改良しますかな?

    • JR東日本的に「入れて得だ」と思わなければ普通に分断すると思います、とプレミアムカー導入後、プレミアムカーつないでる8000系の特急以外の間合い運用が一気に激減した挙げ句、遂に今改定で間合い運用が一切なくなった(=快速特急及び特急の運用のみ)京阪沿線民は思います。
      まぁ運転士と車掌だけならそれでもまだ乗り入れるでしょうが、アテンダント居るからねぇ……(今年10月から東京都の最低時給985円だからグリーン車アテンダントだと普通に1000円超えるでしょ。立川青梅往復だけで普通に1時間越えるよ? それをどれだけ「青梅線内だけで」賄うの?って話)。

    • 青梅線内は青梅までしかグリーン車は運行しないって発表されてますよ。
      青梅から先は完全なローカル線運用になるのでしょうね。

    • ご指摘ありがとうございます。
      訂正いたしました。

  3. 五日市線は6両では?
    4両は八高線です。

    • ご指摘ありがとうございます。
      訂正いたしました。

  4. どうせやるなら15両編成にしないと大して混雑変わらないんじゃないかな?

  5. つぎはぎで駅を改造していくから、使いづらい駅が増えていく。金しか見えていない会社はイヤだねぇ~