豪華夜行バス「コクーン」販売終了へ 2列シート全廃、3列を強化するウィラーの事情

「コクーン」だけじゃない 2列シート全廃へ

 ウィラーでは「コクーン」に先駆け、2008(平成20)年に初の2列独立シート「エグゼクティブ」を導入しています。こちらは、2階建て車両の1階部分に3席のみ配置(当初は4席)、ウィラーの商品では最大となる80cmのシート幅が確保されているもの。現在は関東~関西便での運行で、運賃は1万1100円~となっています。

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2列独立シート「エグゼクティブ」。ウィラーの現行商品では最も値段が高い(画像:ウィラー)。

 じつはこの「エグゼクティブ」も「コクーン」と同様、2018年内に引退予定とのこと。これによりウィラーでは2列シートの商品がなくなり、2017年2月に登場した3列シートの「リボーン」が現行商品のなかで最上級クラスの位置づけになるそうです。

「リボーン」は3列独立シートながら、各座席が側面から背面にかけて硬い「シェル」で包み込まれていることが特徴で、「コクーン」よりも1席少ない全18席が配置された専用車両での運行。シェル内側には木製アームレスト、ドリンクホルダー、読書灯、コンセントなどが備わっているほか、電動シートは最大156度まで傾斜します。

「レッグレストとフットレストが連結し、フラットに近い感覚で足を伸ばしてお休みいただくことができます。2列シートのほうが確かに特別感はあるかもしれませんが、『コクーン』をよりゆったりさせたものが『リボーン』であり、快適性はこちらのほうが上と考えています」(ウィラー)

 現在、「リボーン」は関東~関西間(7900円~)、関東~名古屋間(6900円~)で運行されていますが、ウィラーによると「ほかの路線をご利用になるお客様からも『乗りたい』というお声をいただいております」とのこと。今後は「リボーン」を「ウィラー・エクスプレス」のフラッグシップとして販売を強化していく予定だそうです。

 ちなみに、「リボーン」には「コクーン」のようにプライベートモニターは設置されていませんが、これについても代替となる新サービスを検討中。スマートフォンなど、利用者が持つデバイスで映画などのストリーミング視聴が可能なサービスを現在テスト運用してるといいます。ウィラーは、「特徴的なシートの運行が終了してしまいますが、お客様のニーズにお応えするサービスを今後も継続して提供していきたいと考えております」としています。

【了】

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コメント

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4件のコメント

  1. エグゼクティブ4席のMU612TAは車イス対応規制以前の排ガス記号のあるKC記号で、あれはパーキング内で事故して廃車にしたんでしたっけね?
    となると存続のエグゼクティブ3席の割りと新しいほうのMU66JSも先行して改造された二階建てバスと同じレストランバスになってしまうのでしょうか?
    言われてみればコクーンの座席配置がよく当初に事前審査を通過したもんだと思いますが、輸送効率と最近の28年規制車の価格高騰を考えれば合理化も仕方ないかもしれないですね
    しかしながらJR東海バスや西日本JRバスも2003年式のMU612TX型にリニューアル工事を施した車両があるところは大量輸送の担い手としては今でも大御所といったところなのでしょうか?

  2. 足元が窮屈で快適とは言いづらかった
    身長167㎝でそうなので、高めの人はかなり厳しいと思う
    値段のわりにはというのが正直な感想

  3. 仕事にプライベートに大活躍でしたなあ

  4. こんなのいらねーよ。
    てか、整備不良だらけのウイラーなんて不要。