賛否両論あった空自戦闘機部隊のモットー「見敵必殺」 掲げる言葉に見える特色、ほかにも
「誰かが生きているかぎり」掲げ救助へ
自衛隊や他国の軍隊に属する部隊すべてが、こうしたモットーを掲げているわけではないようですが、モットーを全面に押し出すこともまた、それほど珍しくはないようです。
たとえば航空自衛隊において、捜索救難や輸送を専門とする航空救難団のモットー「That others may live(誰かが生きているかぎり)」は、最も広く知られているもののひとつだと言えます。
このモットーは、航空救難団と同じ任務を負うアメリカ空軍パラレスキュー部隊のそれがオリジナルであり、「負傷者の救命、救助はパラレスキューマン(救難員)としての私の義務である。私はつねに迅速かつ効率的に任務を果たす覚悟ができている。欲求や快楽よりも任務を優先する。私は『誰かが生きているかぎり』これを行う」という決意の表明から、最後の一文を借り受けたものです。
事実、彼らは要救助者が生きている限りかならず救助に出動し、仮にひとりを救出するのに何人もの死傷者を出しても、任務を断念することはありません。
(These Things We Do,)That Others May Live,
他者を生かすために、ではないですか?
誰かが生きている限り、だと自己犠牲を示すモットーにはきこえませんよ
Mayを推量の「かもしれない」で訳してるんでしょうね。違います。
ここでは、目的・結果を表す「するために、できるように」の意味です。よりexplicitにSo that others may liveと書かれることもありますよ。