賛否両論あった空自戦闘機部隊のモットー「見敵必殺」 掲げる言葉に見える特色、ほかにも

「誰かが生きているかぎり」掲げ救助へ

 自衛隊や他国の軍隊に属する部隊すべてが、こうしたモットーを掲げているわけではないようですが、モットーを全面に押し出すこともまた、それほど珍しくはないようです。

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航空自衛隊 航空救難団のUH-60J救難ヘリコプター(画像:航空自衛隊)。

 たとえば航空自衛隊において、捜索救難や輸送を専門とする航空救難団のモットー「That others may live(誰かが生きているかぎり)」は、最も広く知られているもののひとつだと言えます。

 このモットーは、航空救難団と同じ任務を負うアメリカ空軍パラレスキュー部隊のそれがオリジナルであり、「負傷者の救命、救助はパラレスキューマン(救難員)としての私の義務である。私はつねに迅速かつ効率的に任務を果たす覚悟ができている。欲求や快楽よりも任務を優先する。私は『誰かが生きているかぎり』これを行う」という決意の表明から、最後の一文を借り受けたものです。

 事実、彼らは要救助者が生きている限りかならず救助に出動し、仮にひとりを救出するのに何人もの死傷者を出しても、任務を断念することはありません。

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コメント

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2件のコメント

  1. (These Things We Do,)That Others May Live,
    他者を生かすために、ではないですか?
    誰かが生きている限り、だと自己犠牲を示すモットーにはきこえませんよ

    • Mayを推量の「かもしれない」で訳してるんでしょうね。違います。
      ここでは、目的・結果を表す「するために、できるように」の意味です。よりexplicitにSo that others may liveと書かれることもありますよ。