寝台特急の生き残り「サンライズ瀬戸・出雲」なぜ健在 誕生20年、列車の将来は(写真31枚)

後継車両はあるか

「サンライズ瀬戸・出雲」の今後の見通しはどうでしょうか。人気がある列車とはいえ、近年のJR各社の動向を見ると、寝台特急を含めて夜行旅客列車は、JR九州の「ななつ星in九州」、JR東日本の「TRAIN SUITE四季島」などといったクルーズトレインを除くと、減便、廃止の流れになっているように見受けられます。

 筆者はいままで「サンライズ瀬戸・出雲」に数回乗りました。オフシーズン、オンシーズンともに、少ないサンプル数ですが、いつも混んでいました。ここ数年は女性客も多い印象です。採算性については数字が公開されていませんが、利用者数からみて成功した列車だといえそうです。

 しかし、走り始めてから20年。つまり、285系電車も20年を迎えました。電車の税制上の減価償却期間は13年です。つまり製造費の回収は終わっています。電車の耐用年数は20年から30年。これは使用頻度にもよりますが、285系は通勤電車ほど酷使されていないため40年ほどは使えるかもしれません。それでもいずれ車両は老朽化し、廃車となります。

 JRは285系電車の5編成すべてについて、2014年から2016年までにリニューアル工事を実施しました。トイレの洋式化、カーペットや壁材の張り替え、パンタグラフ増設、乗降扉のステップ改良などです。「まだまだこの車両を使うぞ」という意思表示といえそうです。しかし、乗客数が減るなど収益が悪化すれば、「サンライズ瀬戸・出雲」は廃止、285系は団体臨時列車で使用するというおそれもあります。

 前向きに考えると、収益性が見込めるならば、老朽化した車体を新型車両に置き換えるという経営判断も期待できます。285系電車2編成を保有するJR東海は、特急「ひだ」「南紀」のキハ85系ディーゼルカーの置き換え用として新型ハイブリッド車両の導入を発表しました。同じく285系電車3編成を保有するJR西日本は、中期経営計画で、岡山~出雲市間の特急「やくも」に新型車両を導入すると記しています。両社とも、収益性を見込める列車にはきちんと投資していく方針です。

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コメント

9件のコメント

  1. 松山延長運転の頃に一度だけ横浜から伊予北条まで乗りましたが、以降は何れの区間でも寝台券が取りにくいので廃止同然の感覚の列車ですね
    個人的には客車寝台の出雲で城崎温泉に旅行した時は客車で十分と思いましたが

  2. 機関車けん引は名古屋の会社が嫌いますよ。
    電車でないとね。
    サンライズは名古屋の会社で2編成こさえてるんだからね。

  3. 客が乗ってるのは下り出雲のみで上り出雲と瀬戸の上下はペイライン割ってるのはここの記事を読む層なら誰でも知ってる話だと思うんだけど?(通常期・閑散期の話)
    あとノビノビ座席はミニサロンで騒ぐ連中がうざいので要らない。
    それと複雑な料金体系とか誰得だよ。
    今のへっぽこみどりの窓口の係員に発券出来る訳が無い。
    往復乗車券とサンライズの特急・寝台券の発行に10分以上かかるようなレベルの人ばっかりだぞ。
    ちなみに往復券ではなく周遊きっぷの頃はギブアップして先達係員呼び出して都合30分かかったよ・・・

    • 18年で15回乗ってますが、今のシンプルな料金体系なら発券に5分以上かかったことはないので、窓口の担当の引きが悪かっただけでは。
      シングル/ソロ/DXシングルの空き全部調べて個室位置指定して、岡山からの新幹線(幹在乗継割引)と往復乗車券発券しても5分程度ででやってくれます。
      通常期でも週末や金曜日は瀬戸・出雲とも満席が多く、何度か粘ってようやく取れることも。昔よりは取りにくくなってきました。平日は余裕ですが…
      ただどれだけ乗ってても赤字というのは確かに周知の事実で、週末料金を設定してもう少し高くしても良いかと。複雑な料金体系は私も反対です。

  4. 前提として、サンライズが登場した時代って、「一昔前は夜行列車で出張が当たり前」だった。そこで旅客の流れをもう一度鉄道へ戻そうというある種の実験として計画されたのがサンライズ。
    私は後継車両は作られないと思う。なぜなら実験の結果、結論として夜行列車廃止の動きに流れたから。鉄道への回帰如何以上に高コストだし、そのスジで貨物を走られせた方が会社としても社会的にもハッピーだろうし。
    勿論今さら旅客は夜行移動には戻らない。なぜなら現代じゃ計画当時と違って夜行移動自体が普通のものじゃなくなってるから。或いはそういう文化自体がなくなってるとも。
    90年代のJRって色々面白いことやってたんだよね。ある意味ではJRがまだ非上場だったからできた芸当なのかも。

    • 違う。夜行高速バスは既に当たり前の存在。夜行移動は普通に残っている。「夜行“列車での“移動自体が・・・」なら正しい。

      費用と快適性と利便性(速さだけでなく乗降地とか)のバランスが大切。しかしサンライズ以前の多くの夜行列車は、快適性(改造しててもベースはオンボロ車両で、内壁もチープ)や利便性(必ずしも各都市の中心地ではない、駅にしか行けない)で劣っていた。費用(料金)はもちろんバスに負けてる。これでは一部の愛好家向け以外では勝てるわけないから、廃れたと思う。

      ちなみに以前乗ったサンライズのシングルツインは、在来線にしては速くて、個室で木質内装なのは良かったが、真下の台車からのジョイント音がうるさくてあまり眠れなかった(快適性が必ずしも高くはなかった)。

  5. これに乗って出張に行った事有るけど
    社内販売無いので弁当買い忘れると朝までひもじい思いをするし
    シャワーの時間制限が微妙で温まる気が全然しなかったし
    何故か100Vコンセントが刺さらずノーパソの充電出来なかったし
    寝不足で翌日ふらふら...結局仕事になりゃしない

    ホテルなら最悪部屋チェンジ出来るけど列車はそうはいかない
    無理にでも時間作って前泊した方が100倍良い

  6. 飛行機とホテル、高速バスばかりでない旅行の手段があっても良いはずです。
    高速バスや夜行スキーバスと違って体を伸ばせるし、事故の発生率も格段に低いでしょう。 
    飛行機も連絡の乗り物も乗っている時間が短すぎて、熟睡はできない。
    所要時間が8時間くらいあれば十分な睡眠がとれます。
    しかも、サンライズエクスプレスのソロ以上のクラスならばプライバシーも保たれます。
    採算性を気にするのならば毎日の運行でなくて、週2往復ならば1編成だけでも済みます。
    機関車が客車を引っ張るのでなく電車なのでスピードアップの可能なので、今後上野~札幌間に新世代のサンライズエクスプレスが13時間(終着朝9時)位で運行されれば、一定数のニーズは維持できると思います。

  7. 了様、杉山様ありがとうございます。夜行列車も本当に少なくなりましたね。事実JR各社でも夜行運行については鉄道(JR本体)からバス(JRバス各社)に移行しつつありますからね。さらに一部のJR旅客鉄道ではクルーズトレインたる新たなる観光仕様の寝台列車を運行しており、実際に各社で旅行商品として販売しておりますから今後、寝台列車の概念は変わるかも知れませんね。夜行での単なる移動はもうバスにおまかせになりそうですね❤️。了様❤️、杉山様❤️