東京メトロ銀座線、最初は直通運転しなかった理由 新橋「幻のホーム」との深い関わり

「常時」一般公開は実現する?

 それから2年後の1941(昭和16)年、東京地下鉄道と東京高速鉄道は帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現在の東京メトロ)に統合され、浅草~新橋~渋谷間は名実ともにひとつの路線になりました。しかし、東京高速鉄道の新橋駅ホームと折り返し設備は計画の変更で使われないことになり、「幻のホーム」と化したのです。

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「幻のホーム」は業務用スペースとして使われている(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、「幻のホーム」は「両社の直通運転を巡る対立から、東京高速鉄道がやむなく設置した仮設ホームだった」という説もありますが、これは正しくありません。着工の時点で両社は直通運転の実施に合意しており、「幻のホーム」も先に述べた通り、将来の増発に対応した折り返し用の設備として最初から計画されていました。その証拠に「幻のホーム」は仮設の構造ではなく、通常の駅と同じように構築、装飾されています。

「幻のホーム」は営業列車こそ停車しなくなりましたが、倉庫や会議室として使われるようになり、ホームに隣接する線路も列車の留置線として現役です。ただ、業務用のため通常は非公開。一般公開イベントやテレビの取材など、限られた機会でしか見ることができません。

 現在は新橋駅の大規模改良工事により資材ヤードとしても使われているため、ここ数年は一般公開イベントも行われていません。ただ、改良工事の完了後には常時一般公開できるようにすることも検討されているようです。

【了】

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