東京メトロ銀座線、最初は直通運転しなかった理由 新橋「幻のホーム」との深い関わり

東京メトロ銀座線は全線開業後、直通運転がしばらく行われていませんでした。1本の線路でつながったのに、なぜ直通しなかったのでしょうか。

「常時」一般公開は実現する?

 それから2年後の1941(昭和16)年、東京地下鉄道と東京高速鉄道は帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現在の東京メトロ)に統合され、浅草~新橋~渋谷間は名実ともにひとつの路線になりました。しかし、東京高速鉄道の新橋駅ホームと折り返し設備は計画の変更で使われないことになり、「幻のホーム」と化したのです。

Large 20190116 01
「幻のホーム」は業務用スペースとして使われている(2015年11月、恵 知仁撮影)。

 ちなみに、「幻のホーム」は「両社の直通運転を巡る対立から、東京高速鉄道がやむなく設置した仮設ホームだった」という説もありますが、これは正しくありません。着工の時点で両社は直通運転の実施に合意しており、「幻のホーム」も先に述べた通り、将来の増発に対応した折り返し用の設備として最初から計画されていました。その証拠に「幻のホーム」は仮設の構造ではなく、通常の駅と同じように構築、装飾されています。

「幻のホーム」は営業列車こそ停車しなくなりましたが、倉庫や会議室として使われるようになり、ホームに隣接する線路も列車の留置線として現役です。ただ、業務用のため通常は非公開。一般公開イベントやテレビの取材など、限られた機会でしか見ることができません。

 現在は新橋駅の大規模改良工事により資材ヤードとしても使われているため、ここ数年は一般公開イベントも行われていません。ただ、改良工事の完了後には常時一般公開できるようにすることも検討されているようです。

【了】

この記事の画像をもっと見る(4枚)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  4. 品川と青森を結ぶ「新たな夜行特急」が2027年度から運行へ 所要時間は12時間超え フルフラット仕様の個室も
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  2. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス
  3. ロシア海軍のステルス艦が「大炎上」 ウクライナの攻撃で撃破される瞬間を捉えた映像が公開
  4. 「春日部」から独立「県内8番目のナンバープレート」実現なるか? 新「ご当地ナンバー」導入へ早くも動き これから各地で?
  5. 空母化進む「最大の護衛艦」がフェリーと並んだ! 大きさの違いが際立つショットを海自が公開