高速道路110km/h区間の1年 新東名と東北道の試行区間、さらに引き上げ120km/h制限へ
東北道ではむしろ「改善」
東北道の試行区間では、速度引き上げ前と比べ、むしろ実勢速度が低下しています。
岩手県警交通規制課によると、花巻南IC~盛岡南ICにおける速度引き上げ後1年間の実勢速度は、上りが110.7km/h、下りが113.6kmで、それぞれ2.7km/h、0.6km/h、前年同期からマイナスとなりました。そもそも、新東名や東北道の試行区間が選ばれたのは、実勢速度と規制速度の乖離を改善することが理由のひとつだといいますが、110km/h引き上げにより「乖離がほぼなくなってきた」と話します。
「実勢速度が下がった要因は分析しきれませんが、アンケート結果からも、ドライバーは最高速度が110km/hであることに気づいてはいるようです。この区間だけ速度を上げるような運転は認められないことからも、自分に見合った速度のまま進行しているのでしょう」(岩手県警交通規制課)
同試行区間は2017年12月より制限速度が引き上げられましたが、その後1年間に起こった人身事故は、重傷事故1件のみ。前年同期は死亡事故1件、軽傷事故2件だったといい、こちらもマイナスとなっています(いずれも悪天候などによる50km/hあるいは80km/h規制中を除く数値)。ただし物損事故は、前年同期から26件増の72件。これは単独事故、特に動物の飛び出しに起因するものが多いそうです。
「従来通りの100km/h規制であれば回避できたかはわかりませんが、速度に起因する事故が数値を押し上げたわけではないと考えています」(岩手県警交通規制課)
なお、静岡県警も岩手県警も、当該区間における取り締まりを強化しているといいますが、岩手県警ではおもに、いわゆる「あおり運転」対策と追突防止の観点から「車間距離不保持違反」を取り締まっているとのこと。両県とも、ヘリによる上空からの取り締まりも実施しています。
「前車への追突」「車線逸脱」この2つで事故全体の7割以上占めてる
その中で、スピード超過はたった3%しかない(交通白書引用)
故に速度を上げると事故件数が増えるというのは明らかに間違い
まず事故を減らしたければ、
・レーンキープアシスト(車線逸脱予防・対向車衝突予防)
・前車追従クルコン(追突予防)
を広く普及させる方が理にかなっている
精神論や根性論で解決しようとする古い考えは捨てろ
それでも、走行車線が空いているのに追越車線を120km/hで巡航し続けて140km/hのクルマに煽られて「120km/hへの最高速度緩和は誤り」という遵法意識と正義感に満ち満ちた方は減らないかと想像する。
そこは、やはり120km/h規制の区間を140km/hで走ろうとするのは間違いである、という広報を徹底するのが王道でしょ。
先ずは総重8トン以上のトラックの速度抑制を部分的に100まで緩和しなきゃダメだろ
例えば総重8トン以上から25トンまでの全てのトラックを90に抑えるのが大きな間違い
たかだか世間で呼ばれる4トン車のシャシを流用した総重11トンくらいまでは100まで切り上げてもいいと思うけどね。