新幹線の延伸区間、なぜ最高260km/hなのか 九州・北陸・北海道…「速度制限」の謎
そもそも建設の是非で揺れた整備新幹線計画
車両技術はようやく最高速度260km/hに追い付き、そして追い越しましたが、他方で整備新幹線をめぐる議論はますます厳しさを増していました。運輸省(現在の国土交通省)は1989(平成元)年、整備新幹線計画の中止を防ぐため、一部でも着手した実績を手に入れようと「暫定整備計画」と呼ばれる建設案を提案します。
これは時間短縮効果が特に高い部分だけ従来型の新幹線(フル規格)を建設。その前後の区間は在来線を走ることで、建設する区間と建設費を抑えようというものでした。ただ、フル規格新幹線と在来線は線路の幅(軌間)や車体の大きさなどが異なるため、そのままでは直通できません。
そこで在来線の軌間(1067mm)をフル規格新幹線と同じ1435mmに変えて新幹線車両を直通させる「ミニ新幹線」方式と、新幹線の路盤に在来線の線路を敷いて在来線車両を直通させる「スーパー特急」方式が考えられました。
ただ、これらふたつの方式は、在来線を走る区間では最高130km/hしか出せません。新幹線の路盤を走る区間でも、在来線車両が走るスーパー特急の場合は160~200km/hに抑えられます。260km/hには及びません。
このように、整備新幹線は速度向上の検討以前に、そもそも建設できるかどうかの瀬戸際まで追い込まれてしまいました。そのため、法令で定められた「最高速度260km/h」の引き上げを考える余裕がなかったといえるでしょう。
しかしバブル崩壊後、景気浮揚のために公共工事が推進されると、整備新幹線に再び追い風が吹き始めます。1996(平成8)年に新たな資金調達スキームが作られ、JRは整備新幹線の開業により得られる利益の範囲で建設費を負担し、残りを国と地方で分担することになり、整備新幹線の着工が本格化しました。こうして「ミニ新幹線」と「スーパー特急」の計画は破棄され、整備新幹線はフル規格での建設が進んだのです。
高速道路の制限速度が低いのも、なんでですかね?
140㎞/h規格で設計された新東名・新名神も、制限緩和の計画が叩き潰され
長い時間をかけ、一部区間だけが120㎞に上がっただけ。
一説には、国交省がJRに忖度してワザと速度を上げさせないみたいですが
新東名もあくまで将来的に対策を実施した際に140km/hを出せるような基本構造にしているだけで、現在の設計速度は120km/hですよ。
140km/hに上げたければロビー活動でもして対策予算つけてもらわないと無理でしょうね。
(ただあの車線幅・交通量で140km/h±αとか安全に出せるのかという疑問もありますが…いろんな人がいますし…?)
JRとしてみたら別に実勢速度さほど変わらないわけですから、高速料金値下げという話でもなければ忖度される筋合いはないでしょうね。
どなたの説かは存じ上げませんが、強いて言うなら警察庁への忖度では?
車間距離の関係で渋滞だからけの日本の高速道路では140キロ走行なんて許したら事故だらけになるよ。
そもそも軽やトラックはどうすんの?
渋滞減少・事故予防の為に、各メーカーは自動運転の研究してるんだけどな
新幹線を抱えてるJRにとっちゃあ都合が悪いだろうがねえ(^^)
いくら、自動車や道路の性能が良くても、頭や性格の悪いやつが運転していれば、ロシアンルーレットを楽しんでいるようなものだ。