商用車、なぜカラフルに? 「白が7割」でも多色化が求められているワケ

10色展開の「N-VAN」 ホンダの狙いは?

 こうしたなか、新型の軽バンとして全10色で登場した「N-VAN」について、ホンダは次のように話します。

「様々な業種にマッチするカラーを提供することのほか、ライフスタイルや働き方の変化も踏まえて10色を設定しました。たとえば個人事業主の方であれば、仕事と休みの日とで、使い方は一辺倒ではありません。個人で事業を立ち上げる方も増えているなかで、ものを運ぶだけではない、これからの『商用車としての使いやすさ』を追求しました」(ホンダ)

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スズキ「エブリイ」は6色展開(画像:スズキ)。

 とはいえ、「N-VAN」でもボリュームとして最も大きいのはやはり「白系」とのこと。法人からの大量受注があるためです。スズキも「白やシルバーは汚れも目立たず、扱いやすく、社名のロゴなどの装飾もしやすいでしょう」と話します。

 ダイハツによると、30年ほど前までは現在のように「色つき」の商用車も多かったものの、だんだんと白、シルバーに集約され、特別色として黒や紺が設定される程度だったそうです。いま、商用車が再びカラフルになっているのは、社会変化の表れといえるかもしれません。

 ちなみに、スズキによると、軽トラックや軽バンといった商用車でオートマの設定が広がってきたのも、世代交代や女性ユーザーの増加など、乗る人の多様化が背景にあるといいます。

【了】

【写真】これが軽トラ!? ホンダのツートンカラーシリーズ

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コメント

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1件のコメント

  1. 本来ハイエースのスーパーGLくらいならデブミニバンのアルファードより実用的だと思うし、もはや安全規準の骨格の構成からしてFFで居住空間を売りにする時代じゃないし
    四駆にしても妙な電子制御とは無縁なビスカスLSDセンターデフで何ら問題ないし
    とは言っても次期ハイエースもデブアルファードのようなボンネット式になる噂もあるし
    結局は仕事で扱いやすい商用車ってレジャーでも扱いやすいってことかもしれないですね
    昨今、最小回転半径などの諸元表がカタログの角に追いやられてデブな外国企画の車が優遇税制を追い風に売れる時代ですからね。