戦艦はなぜ消えた? 「航空機優位」だけじゃない、空母が海上戦力の中心になった理由

かつて海上戦力の中心といえば「大艦巨砲」、つまり戦艦でした。航空機の発達もあり、第2次世界大戦でその座が空母にとって代わられたのは広く知られますが、具体的に空母の何が優れていたのか、3つのポイントを解説します。

大艦巨砲主義の衰退と航空戦力の台頭

 このドレッドノート級は1906(明治39)年に就役しましたが、同時期に建造中だった他国の戦艦を含めて、従来艦を一気に旧式化させ、他国もあわててド級と同じレベルの戦艦を揃える必要に迫られました。

 そして他国がド級と同レベルの戦艦を揃えたころに、イギリスが再び優位に立とうと開発したのが「オライオン級」という新型戦艦です。これが当時のイギリスメディアによって「スーパー・ドレッドノート」と呼称されたことで、日本において「超ド級」と訳され、定着したのです。

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「ド級」を越える戦艦として建造された「オライオン」。「超ド級」の語源(画像:アメリカ海軍)。

 このように、20世紀初頭は「戦艦の時代」でした。事実、1914(大正3)年から1918(大正7)年にかけ行われた第1次世界大戦では、海戦の主役は戦艦でした。このころの戦艦はまさに国力の象徴で、自国の強さを見せつける外交的な存在でもあったといえます。

 しかし時代は移り変わり、その後起きた第2次世界大戦を経て、2019年のこんにちでは戦艦(Battle Ship)を保有する国はありません。

 最後の戦艦となったのは、アメリカ海軍のアイオワ級ですが、1991(平成3)年の「湾岸戦争」への参加を最後に全艦が退役し、その後、戦艦は、建造はおろか運用もされていません。

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世界最大の戦艦として建造された日本海軍の「大和」(画像:アメリカ海軍)。
世界で最後に建造された仏戦艦「ジャン・バール」。1949年竣工、1961年退役(画像:アメリカ海軍)。
1991年の「湾岸戦争」にて米戦艦「ミズーリ」の主砲斉射。同艦は世界最後の退役戦艦(画像:アメリカ海軍)。

 では2019年現在、往時の戦艦のような、国を代表する海の主役は何になるのでしょうか。それは航空母艦、いわゆる空母です。

 1941(昭和16)年12月8日、旧日本海軍の空母6隻は、350機以上の艦載機を載せハワイ沖へ到達、真珠湾へと攻撃を仕掛け、戦艦4隻を撃沈、そのほかの艦艇の多くも大破させます。当事者であるアメリカをはじめ、多くの国々に空母の凄さと有用性を見せつける結果となりました。

 さて、その「空母の有用性」とは何なのでしょうか。そのポイントとしては以下の3つが挙げられます。

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コメント

6件のコメント

  1. 海軍の最終目的は制海権の確保です。

    高速を誇る戦艦の存在はそれだけで戦略目的を半ば達成刷ることができます。

    より高速な艦隊を敵にした側は海軍の行動に大きな足枷をはめられ、強いては戦略視野を狭められるからです。

    ドレッドノートはその単一巨砲艦としての価値が目立ちますが、その最大のド級な所はその航洋性能にあると思います。

    火力と装甲は戦術目的を達成する要素ですが、速力は戦略目的を達成する要素なのです。

    つまり空母の利点は、艦載機の速力にあるのです。

    戦艦は空母による制海権獲得を阻止できませんが、空母は戦艦の制海権獲得を阻止できる

    これが戦艦が消えた最大の理由かと思います

    戦艦が時速500kmで海上を疾走できれば、WWⅡにおいても戦艦は生き残れたのではないでしょうか?

  2. 飛行機運搬船!?違うでしょ〜⁉️ 大日本帝国海軍の空母は戦争後半、半ば運搬船と化していました。(涙)

  3. レーダーの発達も大きな要因ではないでしょうか?

  4. 4ページ目の原稿の順番がおかしいように思います。

    3つある段落を、一番下からに上に読まないと意味が繋がらない。

    「 3つ目のポイントは~」

    「 当時は、年に50%とも~」

    「 こうした理由から、~」

    の順に読むとよさそうです。

  5. 航空機の利点は攻撃精度の高さにある戦闘機の機銃掃射で測距儀や見張所を撃たれただけでもその遠距離砲撃能力は失われる。

  6. 近づいてから攻撃できる航空機は攻撃の精度が全く違う。 測距儀は装甲を施せないので機銃掃射でも破壊可能 航空機によって遠距離砲撃能力は破壊される

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