【「平成」と乗りもの】規制だらけ、競争ナシだった日本の空にLCCが羽ばたくまで 次なる課題も

LCC登場 「大阪人が威張れるもん」になったピーチ

 そして航空業界は、平成の後半に激動の10年を迎えます。日本航空(2010年)とスカイマーク(2015年)の破綻、それに相前後したLCCの誕生です。

 詳しい時系列を踏まえた分析は省きますが、2012(平成24)年は、ピーチ・アビエーション、エアアジア・ジャパン(第一期。現バニラ・エア)、ジェットスター・ジャパンが相次いで関空、成田を拠点に就航し、「日本のLCC元年」となりました。

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ジェットスター・ジャパンは、2019年3月現在で日本のLCCとしては便数が最も多い(2014年5月、恵 知仁撮影)。

 特にピーチは外国の航空会社を親会社に持たない和製LCCながら、関西空港会社や地元自治体と密に連携し、緻密なオペレーションやコスト低減策を講じるなど、欧州ライアンエアー元首脳のアドバイスを軸にLCC運営の王道を進みつつ、関空のバジェットターミナル(使用料が比較的安価なターミナル)を独占使用し、若い女性をターゲットに様々なサービスやブランディングの手を打ちました。

 可愛いらしいピンク系のロゴ、キャッチ力のある激安運賃、大阪弁アナウンスや機内でのたこ焼き販売といった、ピーチの地元色あるサービスはたちまち「大阪人のちょっと威張れるもん」になり、「こらいっぺん乗らなあかん」と、LCCの生命線である新規需要を掘り起こしたのです。

【路線図】日本のLCC各社の就航地 アジア各地へも

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コメント

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7件のコメント

  1. >優秀な管制官とテクノロジーを羽田に結集し
    なにこの作文。羽田の管制官は無能と言うためだけの作文なの?羽田の管制官に失礼だろ。撤回しろ。

    • 何と言うか~手の施しようのない・・・

    • 「羽田の管制官は無能」なんて言ってないでしょ
      テストで成績の良い子供を集めて進学クラスをつくろうと言ってるだけで「他の子供の出来が悪い」なんて話はしてない
      そういう曲解してムキになる連中が騒ぐから全体の管制能力が向上しないとよくわかるコメント
      どの業界も視野の狭い組合が発展を阻害している

    • だから不作は出荷できないから濾すんでしょ?

  2. 如何に優秀な管制官を集めると言えど、所詮は人海戦術であり、限界がある。
    この航空ビジネスナンとやらさんは、如何なる余裕さえも認めないという方針のようだが、民営化したところで人海戦術以上のことは出来ないんじゃないか。
    人命に関わることなのだ。
    シュミレーターゲームと同一視してやいないだろうか?

  3. "羽田の管制官は無能"とか"如何なる余裕さえも認めない"とか、曲解して反対する人の多いこと
    この手の人は生まれた時代が違えば飛行機なんて危ないと民間航路自体に反対していたと思う

  4. 「羽田空港に国際線はともかく国内線LCC」ってチャンチャラおかしいわ。LCCなんて空港利用料金ケチるためにその都市圏第2,第3の空港を使い、詰め詰めにしてそれこそターンアラウンド4,50分圏内で着陸して離陸していくんだからこそ安価な運賃実現できてるんだけどな。例えばJetBlueは確かにニューヨークではジョン・F・ケネディ使ってるけど、太平洋側はロングビーチだしな。
    国内線で羽田を拠点にしてLCCやったら北九州とか神戸線になってそれこそJALANAともかくスタフラやスカイマーク潰しにしかならんし、JALANA本体やスタフラ、AirDo、ソラシド、FDA、JTAなんかですら儲かりそうにない路線をJALならJetstar Japan、ANAならPeachで置き換えるだけですがな……。