プロペラ飾る神社に見た伊勢崎市と中島飛行機の深い縁 戦後は富士重工「スバル360」も

戦後は富士重工業の工場として「スバル360」生誕の地に

 しかし、伊勢崎工場が有名になるのは、なんといっても戦後からです。

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2019年現在、ショッピングモールの敷地の一角にモニュメントとして移築された富士重工業旧伊勢崎製作所第二工場のレンガ壁(斎藤雅道撮影)。

 中島飛行機はGHQに財閥会社とされ、解体、分社化され航空機の研究、生産も禁じられました。伊勢崎工場は、富士重工業伊勢崎製作所と名前を変えます。この伊勢崎工場から1958年(昭和33)年に、「てんとう虫」の愛称で親しまれ軽自動車、大衆車の草分け的存在となった、「スバル360」が誕生したのです。

 以降、「スバル」の名前は同社のクルマのブランド名に採用されるようになり、伊勢崎工場は「スバル発祥の地」と呼ばれるようになりました。同工場は現在、解体されてしまい跡地の公園にレンガ壁の一部をモニュメントとして残すのみですが、ギザギザしたノコギリ屋根の部分が当時をしのばせます。

 2019年現在、スバルが直接所有する工場は同市にはありませんが、神社の拝殿のプロペラやレンガ壁は、その遠からぬ縁を象徴しています。また同市には「じんじゃコロッケ」と言われる、おからを使ったご当地コロッケがあるのですが、元々は伊勢崎神社にあった屋台が発祥になっているようです。渡航の安全を願いたい人や中島飛行機、富士重工に興味がある人は訪れてみてはどうでしょうか。

【了】

【写真】献納された九〇式三号水上偵察機とその命名式

Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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