暫定2車線高速の4車線化が加速 財政投融資活用15区間 2020年度から事業着手

全国の暫定2車線区間、解消されつつあります。

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暫定2車線区間の常磐道 南相馬IC付近(2018年11月、中島洋平撮影)。

 国土交通省は2020年3月10日(火)、高速道路における暫定2車線区間の4車線化を決めている箇所のなかで、財政投融資を活用して2020年度に事業着手する15区間を選定したと発表しました。

 同省は2019年9月に策定した「高速道路における安全・安心基本計画」において、4車線化を計画的に推進するため、課題が大きいとする優先整備区間約880kmを選定し、順次事業化することとしています。そのなかでも災害や渋滞、交通事故発生箇所などを総合的に勘案し、次の合計約110km区間を選定したとのことです。

・道東道 占冠IC~トマムIC(北海道)約19.9km
・秋田道 湯田IC~横手IC(秋田県)約7.7km※
・常磐道 浪江IC~南相馬IC(福島県)約1.9km
・磐越道 会津坂下IC~西会津IC(福島県)約7.1km※
・磐越道 西会津IC~津川IC(福島県・新潟県)約8.8km※
・東海北陸道 白川郷IC~五箇山IC(岐阜県・富山県)約10.1km
・東海北陸道 五箇山IC~福光IC(富山県)約9.5km※
・東海環状道 土岐JCT~可児御嵩IC(岐阜県)約4.4km
・紀勢道 大宮大台IC~紀勢大内山IC(三重県)約6.2km※
・舞鶴若狭道 大飯高浜IC~小浜西IC(福井県)約3.6km
・阪和道 印南IC~みなべIC(和歌山県)約6.5km
・米子道 蒜山IC~江府IC(鳥取県・岡山県)約4.7km
・徳島道 土成IC~脇町IC(徳島県)約7.7km
・松山道 伊予IC~内子五十崎IC(愛媛県)約9.7km
・鹿児島道路 美山IC~伊集院IC(鹿児島県)約2.3km
※は長期通行規制が予定されている大規模修繕箇所であり、トンネル工事にともなう迂回路として4車線化を実施。

 このほか、国道交通省では財政投融資を活用して、新名神高速(大津~城陽、八幡京田辺~高槻)の6車線化、および圏央道の神奈川県内における未開通区間(横浜湘南道路、高速横浜環状南線)の整備を加速するといい、今後、予算成立後の事業許可に向けて、必要な手続きを進めていくそうです。

【了】

【地図】2020年度にも4車線化に着手する全国15区間

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コメント

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1件のコメント

  1. 米子道が対象なのに岡山道が入ってないのは納得いかんな