「加速がいい鉄道車両」5選 特急から逃げるため 本数を増やすため…さまざまな背景

加速力に優れた鉄道車両を5つ紹介します。一般的には加減速の多い通勤形電車が高い加速力を持ちますが、新幹線や超電導リニアにも注目です。路線の状況や走行メカニズムによっても、高加速車両が生まれます。

鉄の車輪とレールに頼らない高加速性能の車両 その2

 鉄道車両のなかには、ゴムタイヤで走る車両があります。鉄の車輪で走る車両よりも走行路面との接点における摩擦力が高いため、比較的高加速での運転が可能です。

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札幌市交通局5000形(2013年6月、児山 計撮影)。

 札幌市交通局の地下鉄電車はすべてゴムタイヤ式。南北線を走る5000形は加速力が4.0km/h/sとほかの地下鉄よりも高く、ゴムタイヤの性能を活かして速度ゼロから猛烈に加速します。最後部の車両がホームを離れるときには、最高速度の70km/hに達する勢いです。

 また札幌市交通局の地下鉄は、全区間が地下もしくはシェルター内なので、走行路面が天気の影響を受けず、車輪が空転するリスクがほかの鉄道に比べて小さくなっています。

【了】

【写真】500km/hまで持続するリニアの加速力 車内の様子は?

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出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。

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コメント

4件のコメント

  1. 愛知県のリニモ(起動加速度4.0 km/h/s)は?

    「鉄の車輪とレールに頼らない高加速性能の車両 その3」が欲しかったところ。

  2. 湘南モノレール(起動加速度4.0 km/h/s)もあるので「その4」も・・・

  3. TOKIOのメンバーが駅から鉄道車両と競走してたな〜

  4. たしか京急は基本、起動時加速度4.2/hですよ