東京メトロ丸ノ内線 なぜ「コ」の字型? 見方を変えると放射状 都心を目指した2路線

東京の地下鉄路線図を眺めたとき、比較的新しい副都心線と大江戸線を除くと、丸ノ内線は歴史あるほかの路線のなかでも特徴的なコの字を描いています。これは路線名称に注目し、起点となる場所を変えて見ると理由が分かります。

「直通」に似た「スルールート」の考え方 地下鉄も例外ではなかった

 東京市内外交通調査会における報告書では、地下鉄網に求められる条件を次のように掲げました。

・地下鉄は郊外から中心地に集中する必要がある。

・地下鉄はできるだけ市の中心地を貫通する「スルールート」を構成する必要がある。

・地下鉄は各路線間の連絡はもちろん、国鉄、私鉄、路面電車との接続が重要である。

「スルールート」とは、郊外からやってきた列車が都心で折返し運転をするのではなく、都心を東西または南北に貫くように運行される路線という意味です。

Large 20200422 01
JR上野東京ライン。東海道線が東京駅、上野駅を経由して高崎線や宇都宮線に直通し、関東北部まで乗り入れる(画像:写真AC)。

 JRの事例になりますが、以前は上野駅や東京駅で折返し運転していた東海道線や宇都宮線、高崎線、常磐線が、上野東京ラインの開業により、各路線が直通運転を開始した事例を思い浮かべるとよいでしょう。これにより、都心で乗り換えをする必要がなくなるばかりか、車両や乗務員の運用が効率化されるメリットも生まれました。

 この「スルールート」という考え方は、2020年現在の地下鉄計画にも受け継がれています。例えば日比谷線は北千住駅(足立区)から都心方面に向かう路線と、中目黒(目黒区)から都心方面に向かう路線がつながってできています。都営浅草線は押上駅(墨田区)から都心方面に向かう路線と、品川駅(港区)から都心方面に向かう路線がつながって1本の路線になっています。つまり、各地下鉄路線は都心から郊外に延びるふたつの放射状の路線が都心でつながることで、ひとつの路線になっているのです。

【地図】見方を変えれば2路線が合体 丸ノ内線

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 古典的な都市計画理論の一に、南北と東西の交通軸に対してU字型の半環状線をレイアウトすることから始める、という理論があったような?

  2. 東京の地下鉄はしばらくの間、丸の内の官庁街あたりを中心としてターナー型で建設されたから。

    古い路線はあのあたりで全部交差してる。まあそれに都営と新しい新宿主体の路線が被さってるから

    くっそ複雑なんだけど。

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号