高性能ゆえの「とんがった車両」5選 高速 軽量 乗り心地を追求 設計思想に影響も

鉄道車両は、運行する路線の性質にあわせてデザインや性能が決められますが、なかには特別な事情で高性能な車両が造られることもあります。それを「とんがった」車両とすると、また新たな見方のできる車両が身近にあるかもしれません。

速さで利用客を取り戻せ! JR四国2000形

 新幹線に限らず、在来線でもスピードが要求されるケースは少なくありません。たとえばJR四国の特急形ディーゼルカー2000系は、土讃線や予讃線を高速で走るために開発されました。両路線とも、並行する高速道路を走るマイカーや高速バスから利用客を取り戻すべく、劇的な所要時間短縮が必要だったためです。

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新型車両2700系の登場で徐々に数を減らしているが、現在も土讃線や高徳線などで活躍する2000系(2014年2月、児山 計撮影)。

 しかし土讃線はカーブが多く、通常の車両では65km/h程度でしか走れませんでした。線路の改良は莫大な費用が掛かるため、車両側で急カーブを高速で曲がれるよう克服しなくてはなりませんでした。

 そこで2000系は、高速でカーブを走行しても乗り心地を損ねないよう、「振り子式」と呼ばれる車体傾斜装置を採用し、1両に330馬力の強力なエンジンを2基搭載してパワーを確保。さらにエンジンのパワーを極力ロスしないよう、薄くて軽いステンレスをボディに採用するなど徹底した軽量化が図られた、レーシングカーのような車両になりました。

 そのためJR四国2000系は、特急形ながら静粛性に一歩譲るところがありますが、それ以上にスピードをどん欲なまでに求めた、「とんがった」車両といえるでしょう。

【写真】けっこう傾く「振り子式」 試作車「TSE」

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