新型コロナ下あえて「肩組み笑顔」のイラスト公開した航空会社JAC 裏には整備士の想い

新型コロナ感染拡大の影響で難局を迎える航空業界、そのようななかJACが「肩を組み笑顔」のデザインのイラストを作成しています。この状況には似つかわしくないとも思えますが、そこには製作者の整備士の思いが詰まっていました。

「JAC公認絵師」に聞く あえて肩を組んだイラストを作ったワケ

 JACが公開した「さあ、乗り越えよう!」のイラストで、スタッフが「肩を組む」構図としたのはあえてのことであり、その理由を作成者のJAC整備士、草野文雄さんは次のように話します。

「『人との距離を取ることが推奨されているこの時期に、なぜ肩を組んでいるのか?』と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。これは、ラグビーのスクラムをイメージしています。2019年のラグビーW杯で日本代表が快進撃を披露し、日本代表の『ワンチーム』という言葉は流行語にもなりました。この絵には、私たちJALグループも『“心の”スクラム』でワンチームとなり、この難局を乗り越えようとの思いを込めています」(JAC 草野文雄さん)

 そしてそのスクラムを組むスタッフそれぞれの表情は、最も強いこだわりをもって描いたポイントだそうで、草野さんは「仲間と前向きに、共に乗り越えようと思う気持ちを笑顔で、そして、燃え上がる強い意志を凛とした表情で表現できればと思い、描いたつもりです」と話します。

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鹿児島空港内にあるJACの格納庫(2019年12月、乗りものニュース編集部撮影)。

 草野さんは「現在運休などで、お客さまには多大なご不便をおかけし申し訳ないと思っていますし、自粛期間であることから飛行機でのご旅行も難しい状況です」と現状を述べたうえで、「乗り越えた」ときの準備を欠かさないといいます。

「いつかこの難局を乗り越えた際には、安心してご搭乗いただけるよう、そして、地上で待機している機体がいつでも安全に飛べる状態を保ち、また多くのお客さまにお乗りいただけるよう、公共交通機関としての使命を果たすべく、前向きに仲間と支えあって、ワンチームで、この難局を乗り越えたいと考えています」(JAC 草野文雄さん)

 ちなみにこの絵を描き上げた2020年4月、ちょうどJALグループでは、CAのスカーフがグループ会社ごとに異なる、新たな制服が採用されたばかりの時期だったそうで、格納庫で働く草野さんは、CAと接する機会があまりないことから、スカーフをどう書こうか苦労したといいます。たまたま格納庫に来たCAに、慌ててスカーフの写真を撮影させてもらい、この絵を描き上げたそうです。

【了】

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