地下鉄ラインカラーの由来 東京メトロと都営の案内戦略 慣れれば「色」で乗り換えも

ラインカラーを基にサインシステムへ 発祥は大手町駅

 都営地下鉄は統一したラインカラーが決定する以前、浅草線には緑、三田線には赤を独自のラインカラーとして割り当てていたそうですが、当時の路線図を見ると、必ずしもこの色で表現されているわけではありません。車体は、浅草線が上半分はクリーム、下半分は赤で、三田線はステンレスの車体に赤い帯を巻いているなど、明確な基準や統一は図られていませんでした。

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2018年に運転を開始した浅草線の5500形。ラインカラーの「ローズ」は新型車両にも受け継がれている(2018年6月、恵 知仁撮影)。

 そこで、それぞれの運営母体である帝都高速度交通営団と東京都が協議した結果、赤は丸ノ内線が使うことになり、浅草線はローズ(ピンク)、三田線は青がラインカラーになります。逆に営団地下鉄では、東西線はスカイ(空色、水色)、千代田線は通常のグリーンが割り当てられ、エメラルドグリーンは将来建設予定の7号線(南北線)で使用することになりました。そのほか、当時は未開業だった有楽町線、新宿線、半蔵門線にもラインカラーが割り当てられています。

 その後、1973(昭和48)年に大手町駅でサインシステムの導入が試行され、翌年から営団地下鉄の全駅に展開されることになります。これ以降、リング型の路線シンボルが定着するようになりました。

 こうして案内サインや路線図などに広く使われるようになったことで、ラインカラーは事業者の垣根を越えたオフィシャルなシンボルへと変わっていったのです。

【了】

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Writer: 枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家)

東京メトロ勤務を経て2017年に独立。江東区・江戸川区を走った幻の電車「城東電気軌道」の研究や、東京の都市交通史を中心としたブログ「Rail to Utopia」を中心に活動をしている。鉄道史学会所属。

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