観光列車のみならず 「社の思い」が表れた鉄道車両選 デザインや性能 ひいては伝統に

鉄道会社にとって車両は商品のひとつです。アピールするうえで、カラーやデザインだけでなく、性能面でも特徴的なものがあります。なかには会社の思いや方針が表れたものも。普段乗る通勤形車両も例外ではありません。

伝統となったカラーリング 阪急や東海道新幹線

 鉄道ファンならずともよく知られた伝統といえば、阪急電鉄の車両が挙げられます。艶のあるマルーンカラーの電車に乗り込むと、木目模様の壁とアンゴラ山羊の毛で作られたゴールデンオリーブの座席が目に飛び込んできます。

 このデザインは、100年近く続いた阪急電鉄の伝統ともいえるもので、もはやひとつのブランドとしての地位を築いています。過去に車体の塗装を一新する計画もありましたが、いずれも実現に至っていないことからも、この「阪急デザイン」が多くの人に愛されていることがわかります。

Large 20200507 01
マルーンカラーにアルミの窓枠というフォーマットは、1960(昭和35)年の2000系や2300系から続く伝統(2007年8月、児山 計撮影)。

 JR東海の東海道新幹線も、会社の思いが徹底して車両に表れています。新幹線のなかでもっとも長い歴史を持つ東海道新幹線は、ほかの新幹線に比べてカーブがきつく、スピードを出しにくい箇所がある一方で世界有数の高需要路線でもあるため、高速運転をし、列車本数を増やす必要があります。

 そのため、徹底的なトータルでの性能と輸送力重視で車両をデザイン。座席数は300系車両から16両で1323席とされ、ダイヤが乱れた際に車両の融通がしやすいよう配慮されました。カーブの多い区間でも高速運転ができるよう、車体傾斜システムの導入や加速性能、ブレーキ性能の強化など、性能面で工夫が凝らされています。

 一方で車両の塗装はかねてから、ホワイトボディに青のライン。他社の新幹線車両がカラフルなだけにそのカラーリングは一層際立ちます。この車体色は、JR東海の須田寛会長のポリシーであり、特に青色は色調を変えることも許されないそうです。

【写真】創立100周年でガラッと印象を変えた車両

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス