首都圏通勤電車スピードランキング 北部方面 埼玉を走る東武とJRはどちらが速いのか
JR高崎線と宇都宮線 大宮で分岐も全体を通して上位に
全体的に東武 vs JRの構図となったわけですが、果たしてどちらが速いのでしょうか。10km圏から見ていきましょう。
1位は東武東上線の成増~池袋で52.0km/h、2位はJR高崎・宇都宮線の赤羽~上野で48.0km/hでした。4km/hという差でしたが、いずれも停車駅が少ないのが特徴です。
3位以下は、JR京浜東北線(37.8km/h)、地下鉄南北線(37.4km/h)、地下鉄有楽町線、副都心線(37.2km/h)と各駅停車タイプが続いています。東武伊勢崎線方面にも速達列車はあるのですが、曳舟駅(墨田区)以遠にしか設定されていないため、10km圏ではパフォーマンスを活かせていません。
続いて20km圏を見てみましょう。1位は高崎・宇都宮線が浮上し、2位にJR埼京線が続いています。一方10km圏では1位だった東武東上線が、3位に転落しています。原因は、池袋~成増間でノンストップだった急行が、成増駅(板橋区)以降で停車駅が増えたためと考えられます。
また、直通先の東武線内では急行運転をする地下鉄半蔵門線が最下位になっています。これは半蔵門線内で、停車駅の多い都内東部を走るためですが、東武線内を各駅に停車する日比谷線よりも表定速度が低いのは興味深いところです。
その構図も、30km圏では変わってきます。1位だった高崎・宇都宮線が大宮駅(さいたま市)で分岐し、1位高崎線、2位宇都宮線となっていますが、3位は埼京線を抜いて東武東上線になっています。東武伊勢崎線内では急行運転をする半蔵門線も、表定速度を約7km/hも伸ばし、5位に浮上しています。
JRは基本的に「宇都宮線・高崎線」の順番を用いているので、それに合わせるべきです。