無遅刻に定評のある航空会社「スカイマーク」 90%超える高い定時運航率の理由を聞く

航空会社を評価する基準のひとつに「定時運航率」があります。スカイマークはこれが世界的にもトップクラスに高く、定時運航には定評があります。どのように維持しているのか、その工夫を同社に聞きました。

運用や働き方にも定時運航率アップの工夫アリ

 スカイマークは2015年の再建開始直後、運航ダイヤ改正でその一部を見直したほか、羽田や神戸など、同社の利用者が多い空港の混雑を避けるべく、搭乗手続き開始時間を早めに、長めに設定するなどの方策を取りました。結果、再建開始から3か月後の同年4月には定時運航率90%を達成します。そして2020年現在にいたるまで、その高い数値をほぼ維持し続けています。

 現在のスカイマークは、広報担当者によると、いわゆる飛行機の「機材繰り」にも工夫をしているといいます。

「スカイマークは現在、ボーイング737-800型機のみを29機保有していますが、実は数機を予備機として常にスタンバイさせています。万が一、遅延が発生した場合、次の便が遅延を引きずらないように、その予備機を割り当てることで、次の便は定時で出発することができます」

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スカイマーク機の機内。JAL、ANAより運賃は抑え目ながら、シートの前後間隔は31インチとほぼ同じゆとりを持っているのも強み(2019年、伊藤真悟撮影)。

 また、スタッフの意識の部分でも、定時運航率95%という目標数値を掲げて、日ごろから次のような取り組みを行っているといいます。

「毎朝、経営陣や各空港の支店長が参加する『朝会』で、支店ごとに前日の定時運航率を発表し、その内容を全社員に共有します。また、定時運航率についての会議を週、月ごとに行い、大きく遅れた便については遅れた理由や改善点を、様々な部署の異なった目線から洗い出しています。高い定時運航率は、基本的なことを継続し改善を続けた結果と考えています」

 加えて、航空会社ではパイロットや整備士、CA(客室乗務員)や地上係員など各部門のスタッフが、同グループの別会社に所属しているケースも珍しくないなか、スカイマークは、各支店、各部門のほぼ全員が同じ会社の社員であり、連携がとりやすいことから、共通の目標に向けて動きやすいというのも特徴で、これが定時運航率の向上にひと役買っているそうです。

【了】

【最新版】国内航空会社の遅延率

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