コロナ禍の新幹線 乗客ができる対策は 感染拡大防止へ 新幹線をどう利用すべきか

新幹線 指定席は「おまかせ」にしない チケットレス乗車も効果的

 JRのシステムでは基本的に、新幹線などの指定席を発売する場合、各車両の前のほうから順番に席を売っていきます。ただ密接対策を考えると、なるべく周囲の人と離れて座りたいところです。

 そのため、指定席券売機やネット予約で利用者が自らきっぷを購入する場合、“席おまかせ”ではなく、シートマップで予約状況を確認しながら、なるべく“密”にならない形で席を選び、購入するのが良いでしょう。

 またJR東海では駅窓口での指定席発売時、できるだけ空席状況を利用者に案内したうえ、間隔を空けて発売するようにしているとのこと(JR東日本なども同様の取り組みを実施)。

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指定席券売機に表示されたシートマップ(2020年5月28日、恵 知仁撮影)。

 ただ、きっぷ購入時は人が少ない場所だったが、乗ってみたら“密”だった、ということもありえます。JR東海によると、そうしたときは状況に応じて柔軟に、座席を変更してくれるそうです。

 以上、コロナ禍において新幹線利用者ができることをまとめましたが、もうひとつ、できる大きなことがあります。東海道・山陽新幹線の「エクスプレス予約」「スマートEX」や、JR東日本の「新幹線eチケットサービス」といった、ネット予約による「チケットレス乗車」の活用です。

 窓口や券売機に並ぶ必要がなく(人が多くいる空間に行かなくていい、券売機に触れない)、座席もシートマップから選べます。そもそも「3密を避ける」ことが重要な新型コロナウイルス対策です。それができる「チケットレス乗車」は、検討の価値が十分にあるでしょう。

 ちなみにJR東海によると、東海道新幹線の指定席は、2019年度の実績値で4割超がチケットレス乗車になっているそうです。

【了】

【図解】座席の使い方も変化 JR東海による「安心して新幹線に乗る方法」

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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