旧式「リエッセ」をあえて選択も 小型路線バス代替問題 新式「ポンチョ」との違い

小回り性能の違いも

 このほか、小回り性能も「ポンチョ」に比べ「リエッセ」のほうが優れているといいます。「リエッセ」の前輪は運転席の後ろにありますが、低床スペースを大きく確保した「ポンチョ」の場合は運転席の真下にあり、ホイールベース(前後輪間の長さ)が長くなっているためです。

 これを理由に「リエッセ」が選択されたケースが、埼玉県草加市で2016年に運行が始まったコミュニティバス「パリポリくんバス」です。当初、草加市は「ポンチョ」での運行を考えていたところ、運行事業者として応募した東武バスセントラルが旋回軌道図の比較を示したうえで、同社所有の「リエッセ」での運行を提案、住宅街により適した車両として選ばれました。

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「リエッセ」を使用した「パリポリくんバス」のデザイン。「ポンチョ」による青い車体色のバスで運行する路線もある(画像:草加市)。

 なお、「パリポリくんバス」のうち2020年1月から朝日バス(朝日自動車)の運行受託で新設されたルートでは、「ポンチョ」が使用されています。

 ちなみに、西武バスも小型車両によるコミュニティバスの運行を多く受託していますが、「ポンチョ」の1ドア・ショートサイズ(一般的には2ドア・ロングサイズ)の車両で「リエッセ」を置き換えたケースもあるとのことです。

【了】

【画像】「リエッセ」「ポンチョ」比較 サイズはほぼ同じでも…

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コメント

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1件のコメント

  1. 導入に車両差(ホイルベースやドアの位置等)だけでなく、導入企業にすれば価格もかなり気になります❗️

    価格差が倍近いからだと思います‼️