100%国産でない日本の鉄道車両 実は身近に外国製 採用の理由とは あの「歌う電車」も
漁船にヒントを得た? アメリカ製のエンジンを採用した理由
1990年代、鉄道各社は製造、開発費用を低減するためのひとつのやり方として、部品や機器で国産改め外国製を積極的に採用しました。これらの試みの多くは、さまざまな問題から再び国産品に戻ったものも多いのですが、JR東海のディーゼルカーのように、すべてのエンジンをアメリカ・カミンズ社製のものに統一し、2020年現在も運用しているケースもあります。
実はカミンズ社のエンジンは、JR東海が採用するよりも前、1982(昭和57)年に大井川鐵道がDD20形機関車で採用しています。これは当時、日本の鉄道用エンジンに適当なものがなかったため、出力、価格、保守性に優れたカミンズ社のエンジンを採用した経緯があります。静岡県内では多くの漁船がカミンズ社のエンジンを採用していたこともあり、メンテナンス面でも不安がなかったというのも理由のひとつでした。
日本の鉄道黎明期は、イギリスやアメリカ、ドイツなどから車両を購入していましたが、その後の工業技術の進歩などにより、徐々に国産化にかじを切ってきました。しかしながら、現在でも部分的とはいえ、外国製品は活用されています。
【了】
Writer: 児山 計(鉄道ライター)
出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。
広告が画面の半分以上を占めて見辛い、ウザい。
広島電鉄の場合は、明治からドイツの車両を使っていた・広島市がドイツのハノーファーと姉妹都市であることが理解です。
この記事は当てはまりません。
JR東日本のE2系の初期車両も-VVVFインバーターはシーメンス製っていうのは載せないのかな?