なぜ京王井の頭線は新宿に行かないのか 理由となる名残は随所にあり
京王線と井の頭線 ルーツを異にする名残はどこに?
戦後、東京急行電鉄の事業分割や分社化が行われます。井の頭線は、新宿から甲州街道沿いに鉄道を運行していた京王電気軌道に移譲され、京王線と井の頭線を所有する「京王帝都電鉄」が設立されました。戦時中の事業再編によって厳しい経営状態にあった京王帝都電鉄に、安定した利益が見込まれる井の頭線が引き継がれたのです。
井の頭線がほかの京王各線とは別のルーツを持つことは、路線図以外からも分かります。
例えば線路の幅を見ると、京王線や相模原線は1372mmなのに対し、井の頭線は1067mmです。つまり同じ京王電鉄の車両でも、京王線を走る列車は井の頭線を走れません。ちなみに、小田急線の線路幅は井の頭線と同じ1067mmです。
ほかにも、小田急線と井の頭線が交わる下北沢駅(東京都世田谷区)は2019年3月まで、小田急と京王を隔てる改札がありませんでした。両路線がかつて同じ会社だったからとみる人もいます。
また1998(平成10)年6月まで、京王電鉄の社名は「京王帝都電鉄」でした。会社設立50周年を記念し商号は変更されましたが、井の頭線の前身、帝都線や帝都電鉄の名残が垣間見られました。
【了】
京王線には全重複式の信号が多かったですね。井の頭線は半重複式だったと言われています(客観的に検証しにくい)。車内信号の世になり全くの昔話になってしまいました。
なぜ京王井の頭線は新宿に行かないのか って新宿に乗り入れてほしいって要望でもあるの?
八王子方面から渋谷へ直通して欲しい人の方が多そうに思う。
タイトルと内容が乖離していますね。