「モハ」or「サハ」 車体の記号から知る少しでも静かな鉄道車両はどれ?

「モハ」「サハ」「クハ」の意味

 例えばJR山手線を利用する際、ホームに入って来た電車に「モハ」という記号が書かれていたとします。「モハ」は「モーター(モ)を搭載した普通車(ハ)」という意味です。「サハ」ならば「付随車(モーターも運転台もない車両。サ)かつ普通車(ハ)」。「クハ」ならば「運転台(ク)を備えた普通車(ハ)」です。つまり、より静かな車両に乗りたければ、「モ」が付かない車両を選べばよいわけです。

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209系電車のうち、モーターを搭載した普通車(2013年4月、草町義和撮影)。

 ほかにもパンタグラフのある車両を避けるといった方法もあります。架線から得た電気を変換する制御機などが、ほとんどの場合は同じ車両に搭載されるためです。一方で、ディーゼルエンジンなどを動力にするディーゼルカー(気動車)はひとつの車両の出力が小さいため、編成の全車両にエンジンが搭載されているケースが多くあります。この場合は、静かな車両を選ぶことは難しいでしょう。

 ちなみに、グリーン車は車内の静粛性を高めるため、電車の多くの場合モーターは搭載されません。グリーン車を表す記号は「ロ」ですが、「モロ」ではなく「サロ」を多く見かけるのはこのためです。

【了】

【写真】かつての1等車「イ」が記載された現行の列車がある!

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コメント

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4件のコメント

  1. そんなに単純なものではなかったです。国鉄型のクハだのサハだのは機械的ブレーキがディスクブレーキだけで、運転中に車輪踏面を清掃する手だてがなく、踏面の一部が微細に平らになってしまうフラットという現象が起きやすかったのです。新しい電車なら固着検知が実装されているのでこのような心配は減りました。
     ほとんど残っていませんが客車でスハフというのは発電用エンジンを搭載していますので少々うるさいです。

  2. そもそも私鉄の車はサとかモすらも書いてなかったりするしなあ……

  3. どんな属性の視聴者を想定して記事書いてるの?
    このページを見に来るお客さんは「モーターの音が聴こえる車両に乗りたい」って需要のほうが多いでしょうに。

  4. 車体表示文字の意味、あまり正確では無いようですね。
    「モハ」の ”モ“ がモーター装着車両を表す、で合ってます。が、“ハ” が普通車両だけでは意味が通じません。幼い頃、なる程と思った “ハ”の意味、多分当時聞いた意味がしっくりいき、未だにそうだと理解してますが。