隣の中学と相乗りだった? 修学旅行列車のウラ事情 行先もダイヤもルールあり

国鉄には修学旅行に特化した車両があった

 修学旅行は原則として、鉄道の繁忙期を避け、ダイヤも車両も比較的余裕がある時期に催行されるため、在来線を利用する場合は一般的に、普段の定期運用に入っていない「波動用」と呼ばれる車両が使われます。ただし、かつての国鉄には明確に、修学旅行の輸送を目的とした155系や159系、167系といった車両がありました。

 特に155系は1両当たり100名を着席させるという目的から、座席は通路を挟み2+3、横5列のボックスシート。1人当たりの座席幅はたいへん窮屈なものでしたが、夜行でも眠りやすいよう座席にヘッドレストが設けられたり、ボックス長は急行形と同じ1460mmとして奥行きが確保されたりするなど、最大限の配慮がなされていました。

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近畿日本鉄道の15200系「あおぞらII」。沿線に歴史的な観光地を多く持つ近鉄は、団体用車両の需要は高い(画像:写真AC)。

 国鉄のこれらの車両は、新幹線による修学旅行が一般化したことで役目を終えていますが、京都、奈良、伊勢といった歴史的な観光地を沿線に持つ近畿日本鉄道は、古くから修学旅行用を想定した車両を所有し、現在も団体用として修学旅行に運用しています。

 一方、関東の私鉄では、東武鉄道が日光や鬼怒川方面へ修学旅行専用列車を運転したことがありますが、こちらは定期列車にも使われる300型や350型が使われました。

 修学旅行は学生生活の思い出の中でも大きなウェイトを占めるイベントです。学校の先生や鉄道会社、旅行エージェンシーは学生たちの素敵な思い出になるよう、車両や座席の手配に尽力しています。

【了】

【写真】珍しい関東私鉄の修学旅行用列車

Writer: 児山 計(鉄道ライター)

出版社勤務を経てフリーのライター、編集者に。教育・ゲーム・趣味などの執筆を経て、現在は鉄道・模型・玩具系の記事を中心に執筆。鉄道は車両のメカニズムと座席が興味の中心。座席に座る前に巻尺を当てて寸法をとるのが習慣。言うなれば「メカ&座席鉄」。

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コメント

4件のコメント

  1. 東海地区からの東京行き専用臨は特急料金も半額になります。確認してみて下さい。旅行会社の中には特急料金をそのまま請求しているところもあり周知してもらいたいです。

  2. 東京都世田谷区の小学校が日光に行ったとき(約30年前)は、
    日比谷線で北千住に向かい、
    北千住からは通勤車両(多分いくつかの学校で合同に乗った臨時列車)で行った覚えがある。
    (体格の小さい小学生だから)7人掛けの座席を9人で座ったような。

    300系で行った学校もあるのかうらやましい。

  3. うちの私立学校は1両の新幹線の臨時便で中学生が広島、高校生が福岡まで行ったな。
    全部合わせれば生徒は1000人ぐらいになるし、それを引率する先生の数も多いから、修学旅行ウィークで他の学年も社会見学や半ドン授業、先生の交代や自習としていたな。
    だけどの停車時間の制約があるから、駅のホームでの移動から乗り方とか注意点の説明とあったな。

  4. 幼稚園児は300系使えてたかもしれないけど「たびじ」とかは普通8000とか一般車だったのでは……? あと5700。