レンタカーでも激減「喫煙車」 クルマの価値は下がるのか

「喫煙車」は価値も下がるのか?

 では、喫煙車は禁煙車と比べて価値も変わってくるのでしょうか。

 全国展開のある中古車チェーンは、喫煙の事実による価値の変化はほぼないとのこと。というのも、オーナーが複数変わっているクルマは「喫煙歴」を追うことが難しく、かつ基準もあいまいだということです。そもそもニオイに関しては、下取り後のクリーニングで消せるといいます。

 一方で、「オートバックス」を展開するオートバックスセブンは、中古車の下取りなどで喫煙に関するチェック項目も設けており、価値に影響すると話します。ニオイのほか、内装の黄ばみ、焦げ跡といったことも見るとのこと。

 中古車販売店の業界団体であるJU(日本中古車協会連合会)の関東甲信越連絡協議会に聞いたところ、車体の傷や修復歴と同じく、ニオイや黄ばみも一般的には下取りの際の減点対象になるといいます。とはいえ、販売店は下取りや買い取りのあと、一定のクリーニングを実施したうえで販売するのが一般的であり、ユーザーに提示される価格はあくまで、それを済ませたうえでの状態の価値だそうです。

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タクシーなども禁煙が当たり前に(画像:paylessimages/123RF)。

 つまり、車内での喫煙の事実というよりも、重視されるのはあくまで状態であり、喫煙による影響の程度で価値が左右される、といえそうです。

 ちなみに、車内の灰皿は新車からほとんど姿を消していますが、それと反比例するように、カー用品としての灰皿の需要は拡大しています。カー用品メーカーのカーメイトによると、車載灰皿は年間10億円もの市場があるとのこと。これには、近年の加熱式タバコの普及とともに、対応する新商品が続々登場してきたことも影響しています。

【了】

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