新たに全国93か所の踏切が改良対象に 4月の法改正で国交省指定 開かずほか歩道狭隘も
対策案には周辺迂回路の整備も。
改良すべき踏切の第1弾に指定
改正踏切道改良促進法に基づき2021年4月1日(木)、新たに全国93か所の踏切が、改良すべき踏切の第1弾に指定されました。
それぞれの踏切の交通量などを勘案したうえで、「一日当たりの踏切自動車交通遮断量が五万以上のもの」「一時間の踏切遮断時間が四十分以上のもの」「直近五年間において二回以上の事故が発生したもの」など、12の項目に1つでも当てはまれば指定の対象です。
東京都内の踏切を、指定事由とともにいくつか例示します。
・立石大通(葛飾区/JR新金貨物線):歩道狭隘
・戸越公園1・2号(品川区/東急大井町線):開かずの踏切など
・つつじヶ丘5号(調布市/京王線):開かずの踏切など
・野方第1号(中野区/西武新宿線):高齢者等対策踏切など
ほかにも神奈川県相模原市のJR相模線では「通学路要対策踏切」として、大阪府泉佐野市の南海本線では「高齢者等対策踏切」として、兵庫県加古川市のJR山陽本線では「歩行者ボトルネック踏切」としてなど、都市部を中心に「要改良」に指定されています。また地方都市であっても、例えば遮断機が設置されていない踏切も対象になっている場合があります。
国土交通省はこれらの踏切について、立体交差化や拡幅など従来の対策に加え、周辺迂回路の整備など地域の実情に応じた幅広い対策を検討・実施するとしています。
【了】
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