いろいろズレてる? 顔が左右「非」対称な列車たち 全ては考え抜かれた結果

ライト類や表示器など、鉄道車両の前面すなわち「顔」には様々なパーツがあります。一見左右対称に配置されているようですが、よく見ると左右非対称の車両も。どういった理由で非対称になるのでしょうか。

運転士の立場では、窓は大きい方がよい

 鉄道車両の前面、すなわち「顔」には運転席(乗務員室)の窓やライト類、行先表示器などが付いています。それらは一見、どの車両も左右対称に配置されているように思うかもしれませんが、細かく見てみると、例えば窓の大きさが違うなど、左右非対称な点も多くあります。どのような理由なのでしょうか。

 乗務員室は運転士にとって業務を遂行するための職場です。仕事の能率を上げるためにオフィスの環境を改善するように、運転士がより安全運転に注力できるよう、乗務員室も日々改良されています。

Large 20210506 01
貫通扉(非常扉)の位置に着目すると、東京メトロ7000系電車(右)は進行方向右に寄っているが、10000系電車(左)は中央にある(児山 計撮影)。

 運転士が機器類を効率的に操作するためには、運転台はある程度広い方が有利です。また、前方を注視するには窓柱や貫通扉(連結した際に車両間を通り抜けるための扉。非常扉を兼ねる場合も)にさえぎられない幅の広い窓が望ましいという考えが生まれます。

 そこで貫通扉を左右どちらかに寄せ、運転台のスペースを拡大するデザインが考えられました。先頭車同士を連結する場合は、貫通幌で通路を構成する必要から扉は中央になくてはなりませんが、そうでなければ扉の位置は必ずしも中央である必要はありません。

 例えば大阪市交通局(現・大阪メトロ)の10系電車や営団地下鉄(現・東京メトロ)の6000系電車などは、貫通扉を進行方向右側にオフセットした左右非対称の前面形状とすることで、運転士の視界を拡大し、機器の配置にゆとりを持たせた設計となっています。

【写真】ヘッドライトの位置ズレてない? リアル追求しすぎな「きかんしゃトーマス号」

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 窓や扉は対称非対称両方あるけど前照灯の配置に限って言えばみんな左右対称。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス